活動報告

県民大会開催報告 (小林茂)

静岡県民オリエンテーリング大会、藤枝総合運動公園オリエンテーリング大会 
第13回しずおかスポーツフェスティバルオリエンテーリング大会

提供 藤枝オリエンテーリングクラブ 会長小林


開催日 令和元年11月24日(日)晴れ
開催場所 藤枝総合運動公園内
競技者 103名 スタッフ13名 合計126名

 心配された天候は、お天気アプリ大当たりの晴れ、風もなし。実施判定の朝6時の段階では、小雨がパラついていましたが、お天気アプリの状況などから、実施決定。
 地図は、2015年に小泉成行さんに作成していただいた1:3,000(藤枝OLCでメンテナンスしている)を使用、ポイントは、全部で30個、600点、制限時間は、個人が50分、団体が60分、オーバータイムのペナルティは1分毎10点のマイナス
 藤枝総合運動公園での開催は、5回目になり、また公園ということで「楽勝」などと言われたくないので、コントロールの位置を「少し分かりにくく」の工夫をしています。
 また、今年は、たまたまサッカースタジアムのスタンドをテレインとして使えることになり、出入りできないゲートを作る等の工夫を凝らし、楽しんでもらえたと思っています。
 しかし、結果として7人の競技者に満点を取られてしまいましたが、その方たちにも「良かったよ」と言っていただいた。なにより、多くの家族連れに参加していただき、「この次はちゃんと作戦を立てて頑張ります。」「次の大会にも必ず参加します。」と言っていただいたことで開催の目的を達成したと思っています。

大会結果 各クラス優勝
男性一般        澤入 圭司(牧之原市)600点
女性一般        竹本佳世子(藤枝市)600点
男性シニア60歳以上   出野 幹夫(藤枝市)590点
女性シニア60歳以上  松田玉貴(静岡市清水区)270点
団体一般        森田亜矢子グループ(藤枝市)330点
団体家族        坂野裕太グループ(静岡市葵区)460点
団体小学生       七森、三浦、鈴木グループ(藤枝市)390点


追伸
 大会運営で一番の心配は、大会競技者の事故です。まずは、不測の事態に備えて保険に加入し、応急処置のための保健師の配置、AED設置場所の確認、「大会開催中」の看板の設置、大会開始前の注意喚起(車に注意、滑りやすい場所の確認、水分補給など)やれることは、すべてやっておいて、心配しながら、レースの終了を待ちます。
 今年も無事大会を終了出来、参加者の皆さんを始め、スタッフの皆さんには心より感謝申し上げます。これは、儀礼的なものではなく、私の偽らざる気持ちです。
 藤枝OLCは、初心者を対象とした大会を開催することを使命と考え、運営を始めて  17年になります。この間、大きな事故もなく運営しきましたが、回数を重ねるごとに  事故の起こる確率が増してきているんだと憂慮しています。
 大会運営のリスクマネジメントについて考える機会があれば良いなと考えます。

2019年12月03日

全日本ミドル前日大会兼静岡県民大会 開催報告 (桑山倫博)

 はじめまして、私静岡大学オリエンテーリング部3年の桑山と申します。今回全日本ミドル前日大会(兼静岡県民大会)の大会責任者を務めさせて頂きました。
 初めに大会を開かせて頂く事になった経緯は僕自身1年の頃からいつか大きな大会を開いてみたいと考えていたのと、村越久子様より全日本ミドル大会の前日大会として静大の運営で開いてみてはとお誘いを受けたことに始まります。
 ここ最近の静大OLCは部員が右肩上がりで増え、約40人になるまで成長しました。しかし、大会を運営するノウハウは全くといっていい程にありませんでした。そこで大きな大会を運営してきたOBさんに運営の補助をお願いすることでなんとか体制を整えることができました。大会運営に関わって頂いた方々には再度御礼申し上げます。


 さて、今回全日本ミドル前日大会(兼静岡県民大会)(以下静大大会)は富士テレインの日沢で開催しました。大会半年前に地図がリメイクされたとの事で地図調査の技術が皆無に等しい僕たちにとっては有難い事で地図調査をする事なく(もちろんポスト付近の地図確認は何度も行いました)行うことができ、他の仕事に時間を使う事ができました。
 日沢は富士のテレインでありながら薮で見通しの悪い箇所が多く、傾斜がきつい事から参加者の皆様からは難しかったという声を多く聞きました。それでも競技時間オーバーやdisq者の数は少なく、前日のトレーニング大会としては十分な大会を提供できたのかなと思います。
 今回の大会参加者は約150名と予想より少し少なかったのが残念ですが、大会広報の少なさと土曜日開催というのがやはり厳しかったのかなと反省しております。
 私としては今回の静大大会を糧にして、正式に 第一回静大大会を後輩に運営して欲しいと考えています。
それでは今後とも静大OLCをよろしくお願いします。

 

【成績】

<MA>
優勝 種市 雅也(東大OLK)     0:31:17
2位 谷川 友太(OLCルーパー)   0:31:42
3位 佐藤 遼平(東大OLK)     0:34:52

 

<WA>
優勝 河村 優花(名大OLC)     0:41:05
2位 勝山 佳恵(茨大OLD)     0:42:05
3位 盛合 美誉(じゃじゃじゃOC) 0:43:40

 

<N>
優勝 須藤 元 (入間市OLC)    0:46:21



全クラスの成績は、LapCenterに掲載しております。

2019年01月18日

静岡県選手団報告 (田濃邦彦)

 今年の全日本リレーには選手権8チーム、一般2チームの27人での参加でした。
残念ながら欠場となった選手もあり一部クラスでは1または2走までの出走となりました。
各クラスおよび都道府県全体の結果は以下のとおりです。

 

ME(優勝)

3 静岡県1
2:22:15
(1221)
小泉 成行 /AY
0:47:33 / 2
0:47:33 / 2
長縄 知晃 /BX
0:46:55 / 3
1:34:28 / 2
大橋 陽樹 /CZ
0:47:47 / 4
2:22:15 / 1

 

WE

12 静岡県1
2:37:07
(2221)
伊東 加織 /BX
0:51:01 / 12
0:51:01 / 12
大類 亜美里 /CX
0:48:32 / 10
1:39:33 / 10
中島 緑里 /AY
0:57:34 / 16
2:37:07 / 12

 

MS(3位)

3 静岡県1
2:07:32
(3221)
田濃 邦彦 /by
0:42:38 / 4
0:42:38 / 4
内藤 愉孝 /ax
0:49:58 / 5
1:32:36 / 5
松澤 俊行 /cz
0:34:56 / 1
2:07:32 / 3
  静岡県2
DISQ
(3222)
鈴木 正文 / cz
0:47:44 / 8
0:47:44 /
赤井 秀和 /ax
1:09:53 / 11
1:57:37 /
永松 敦 /by
DNS /

 

MJ

16 静岡県1
2:15:50
(5221)
加藤 翔伍 /CX
0:32:58 / 8
0:32:58 / 8
澤入 圭司 /BY
0:41:22 / 13
1:14:20 / 9
伊藤 拓登 /AY
1:01:30 / 20
2:15:50 / 16
  静岡県2
DISQ
(5222)
和田 佳丈 /AX
1:10:34 / 25
1:10:34 /
水野 渉吾 /BY
DNS /

矢田 祐喜 /CY
DNS /

 

MV(3位)

3 静岡県1
1:38:23
(6221)
中島 克行 /cz
0:36:37 / 5
0:36:37 / 5
滝 正晴 /ax
0:33:36 / 4
1:10:13 / 4
田代 雅之 /by
0:28:10 / 2
1:38:23 / 3

 

XV

14 静岡県1
3:03:42
(7221)
村越 久子 /cz
0:43:33 / 11
0:43:33 / 11
小橋 至 /ax
1:25:32 / 14
2:09:05 / 13
中島 真里 /by
0:54:37 / 11
3:03:42 / 14

 

一般男子(1位)

1 静岡一般
2:43:29
(906)
瀧下 真一 /cz
0:42:14 / 1
0:42:14 / 1
宇佐美 明秀 /by
1:03:34 / 3
1:45:48 / 1
大沢 良太 /ax
0:57:41 / 3
2:43:29 / 1

 

MIX-S(3位)

3 静岡県みかん
2:01:16
(935)
佐藤 瑞弥子 /by
0:41:48 / 5
0:41:48 / 4
玉木 沙羅々 /cz
0:42:23 / 3
1:24:11 / 3
谷野 守右 /ax
0:37:05 / 3
2:01:16 / 3

 

総合成績

団体 得点 ME WE MS WS MJ WJ MV WV XV XJ
1 神奈川 32 8 7 6   2 4 5 2 1  
1 愛知 32 7 8 3   6 5 1   3 3
3 埼玉 25 1 9 5 1   3 1   6  
4 千葉 20 2 1     3 6 3   5  
4 静岡 20 9 1 4   1   4   1  

昨年度は各クラスで大きく苦戦しましたが、今年は3クラスで入賞をし、総合でも再び表彰台に上がることができました。


今年は、久しぶりに選手団でバスを貸し切っての遠征を行いました。(村越久子さんありがとうございました。)なかなか、年間を通じての練習会やミーティングなどを行えていない状況ですが、こういったイベントは必要だと思いますので是非来年も実施できればと思います。

一方で、ここ数年、選手団募集の締め切り時点では多くのクラスが人数不足となり選手権申し込み締め切りの直前にこちらからの声掛けで人数をそろえている現状があります。全日本リレーはクラス登録、選手登録が厳格で締め切りが早いため特に社会人の皆さんは予定が確定しないため申し込みに二の足を踏むことが多いと思いますがまずは登録申し込みをお願いしたいと思います。
来年度の茨城も大人数で上位目指していきましょう!




 

2018年12月29日

大きな橋は県境を越える (松澤俊行)

 2017年の全日本リレーでは選手権クラスでの表彰「0」に終わった静岡県選手団が復活した。ME優勝、
MS3位、MV3位。総合成績も4位と、会場で存在感を示すと共に、選手団一同、後味良く帰路に就ける大会となった。

 今回も、静岡県外大学所属の学生選手の活躍がポイントとなった。大橋選手を擁し優勝したMEだけでなく、伊東選手、中島選手とチームの過半数が学姿勢だったWEも得点を挙げた。やはり、「年齢無差別日本一決定クラス」の2チームが活躍するとチーム全体も盛り上がる。

 自身が静岡県選手団の監督として最も力を入れていることが、まさに「静岡県外大学所属の学生選手の選手団への勧誘」であり、ここ数年一定の成果を残し続けていると言える。一方で、他の活動に関しては不足の点も多いと自覚している。昨年の総括に、力を入れていくべき三つの方策として「メールによる情報交換」、「独自練習会の実施」、「各大会会場でのミーティング」を挙げた。これらについては、一部近いことをしてはいるものの「まだまだ」であろう。引き続き、より良い選手団強化活動を模索していきたい。

 田濃団長には今年もお世話になった。今後も頼りにしたい「名団長」ではあるが、数年前から示しているように「田濃依存体質からの脱却」も、静岡県選手団の課題である。一同、団長を頼りにしつつ助ける気持ちも持って「全日本リレーに臨むためにはいつ頃、何が必要かを理解する」こと、言い換えれば「一人ひとりが団長補佐となる」こと、「団長の分身がチームの中に大勢いる状況を作り出す」ことを目指していくと良いだろう。
 バスツアーの実施もチームの結束、意気を高める上で役立った。来年はさらに多くのバスの座席が埋まるツアーとなることを望みたい。


 皆さん、一緒に茨城を目指しましょう。


2018年12月23日

県民オリエンテーリング大会 開催報告 (小林茂)

提供   藤枝オリエンテーリングクラブ 会長小林
開催日  平成30年11月10日(土)晴れ
開催場所 玉露の里、藤枝市岡部町朝比奈グラウンド(いきいき交流センター)周辺

競技者 88名 スタッフ12名 合計100名


県内外から愛好家、初めての方が参加され、スッキリした秋空の下での大会となりました。
今年は、30名を超す高校生(藤枝東高校 山岳部)の参加がありました。
本大会のルールは「スコアオリエンテーリング」、マップは、「大龍勢」1/7,500で、
コントロール(チェックポイント)の数は、36個で900点満点。
グループの部と個人の部でスタートをずらし、制限時間もグループ参加者を60分、個人参加者を
50分としました。
大会は初心者向きですが、南北に流れる朝比奈川沿いのわずかな平地を中心に東西両サイドに山を
配置した典型的な田舎の山間部地形が、なかなか面白いコースを演出してくれています。
前日の雨の影響で、グラウンドが使用できないため、スタート・ゴール、本部をすべて体育館に変
更し、また、山の中は、滑る斜面もあったので、スタート前に充分気をつけるように参加者に注意
喚起をしたため、けが人も出ず、無事終了しました。


久しぶりの朝比奈地区「玉露の里」周辺での開催であったので、台風で荒れた山の中を整備したり、
イノシシの罠(檻)が危険なので、所有者を探し、当日は、両扉が閉まらないようにしていただく
とともに、「危険」の貼紙をするなど、準備を入念に行いました。
それでも、団体の小学生3人組と東高生4人が、制限時間を20分過ぎてもゴールしないため、小
学生の父兄や東高生の顧問の先生が、県道付近まで様子を見に行くなど心配しましたが、前述のと
おり無事終了することが出来ました。
また、参加者からは「公園での開催と違い、思ったよりきつかった」「とても良い気持ちで楽しく
遊べた。」「毎年参加させてもらっているが、とても楽しく走れるテレインですね。」など色々な
お言葉を頂きました。

各クラスの順位は下記のとおりです。
平成30年度 「藤枝市オリエンテーリング大会」兼「静岡県民オリエンテーリング大会」表彰者報告

<個人の部> 
1. 一般男子  優勝 鈴木 達也(静岡市葵区)480点
        2位 黒田 寛人(藤枝東高校)480点
        3位 岡村 健太(藤枝東高校)480点
2.シニア男子 優勝 久保田英之(静岡市駿河区)450点
        2位 出野 幹夫(藤枝市)400点
        3位 馬道 和洋(藤枝市)290点
2. 一般女子  優勝 岡本 美紀(静岡市清水区)440点
        2位 鈴木 千尋(藤枝東高校)330点
        3位 伊藤野々花(藤枝東高校)320点
3. シニア女子 優勝 松田 玉貴(静岡市清水区)330点
     
<団体の部> 
 1.一般  優勝 七森 尚行チーム(藤枝市)330点
       2位 渡辺 法代チーム(藤枝市)320点
 2.家族  優勝 鈴木 由佳チーム(藤枝市)310点
       2位 内藤 一紀チーム(掛川市)230点
       3位 榊原 伶チーム(島田市)170点
 3.小学生 優勝 渡邊 瑛将、増田凛央、嘉茂佑隼チーム(藤枝市)20点

2018年11月12日

WTOC2018(Latvia)参加報告 (田代雅之)

今夏ラトビアで行われた世界トレイルO選手権(WTOC)に日本代表として出場してきました。県オリエンテーリング協会様からもご支援をいただきました。ありがとうございます。ここではそれに向けた準備や大会の参加報告を書かせていただきます。

【1】国内準備 ~7/29

トレイルOのトレーニング方法はいまだに試行錯誤中です。主に取り組んだのは下記の6点。

a)過去に出場した海外大会のレースアナリシス(自身の弱点を客観的に把握しやすく、レース中注意したい点が明確になる)

b)休日に近くの公園等で地図と現地の対応練習

c)フォレスト用o-mapの使える機会に、林内で地図と現地の対応練習

d)目の前の風景を頭の中で図化する(o-mapをイメージしてみる)練習

e)TempOを写真でWeb上で再現してくれるサイトでTempOの疑似練習

f)Google earthで現地イメトレ

本当はもっとこれらに時間をかけたかったところですが、チーム事務作業のため、練習時間の確保は一部犠牲にせざるを得ませんでした。今夏遠征はトレーニングのために前週大会にも参加して遠征期間も長く、その準備も比較的多めです。チームにはオフィシャルも付いてくれますが、やることは多岐に渡るので、その一部を選手自らがやらなければならないのはある程度は仕方のないところです。それでも、WTOC参加手続きや会計面ではだいぶチームオフィシャルにやっていただけたので、その部分はありがたいと思っています(十分とは言えない部分がないわけではありませんが)。

 

【2】前週大会 8/1~3

今夏は都合良く、WTOCの前週に隣国リトアニアのクライベダで大会があり、WTOCと類似テレインということで、本戦前調整も兼ねて参加してきました。日本の山野は腐葉土質で林内の道は車椅子は通りづらく、勢い、公園等の人口特徴物での課題設定が多くなりがちです。一方ヨーロッパでは地面が比較的固く林内まで車椅子も入れるため、林内の地形を使った課題が多く提供されます。その意味で前週大会への参加は貴重な経験となりました。特に、正しい位置に正解フラッグのないパターンと、地図と現地の対応速度も競うTimed Controlの課題で、弱点とその対処方を検討できたことは大きかったです。

前週大会の林の一例

 

 

【3】WTOC開幕 8/4

今年はフットOの世界選手権もラトビアでの開催で、まずは首都リガにて合同開会式に出席しました。同じ静岡県協会所属の村越久子さん、小泉成行選手とも再会できました。

(そのときの写真が、小泉選手の報告にあります。こちら)

フットOは首都リガ近郊での開催ですが、こちらトレイルOはそこから南東へ約230kmのダウガフピルスという街が競技会場です。WTOC主管者に移動手段をオーダーしていたのでそれほど疲労せずに移動できましたが、言ってみれば東京で開会式後に競技会場の名古屋まで移動するようなものです。多少面倒ですが、こんな経験ができるのも代表選手ならではです。

【4】WTOC本戦(PreO) 8/7,9

移動翌日にモデルイベント(本戦テレインや競技運営状況を模したトレーニング用イベント)、その翌日は出場のないTempO(選手のサポート役として、また併設大会参加のため、競技会場へは行きました)と経て、いよいよ出場種目PreOの日がやってきました(PreOは2日間の総合成績で競います)。

私のWTOC初出場は2009年。そのときからずっとこの種目でトップ取りたくて今まで続けて来れました。当時からはや9年。ようやく再挑戦の機会を得ました。そのことが嬉しくて仕方なかったです。

PreO初日スタート待機枠の筆者


長いこと競技をやっていますし、国際大会の経験もあるので、世界選手権と言えど緊張はありませんでした。普段通りの気持ちでレースできたと思います。ただ制限時間の使い方は少し失敗もありました。それによる失点もあり、初日終了時点ですでに、事前に口にした目標がはばかられるような結果となりました。ただ、何がいけなかったのかの分析はできているつもりでしたので、2日目は少しでも挽回しようという気持ちでした。

迎えた2日目、比較的良いイメージでレースはできていました。そのため、レース終了時に確認した自身の成績には愕然としました。ケアレスミスによる失点もありました。まだ世界のトップに立つにはいろいろと実力が足りていないようです。

PreO-Day2競技中の筆者(左端、現地確認中)

 

オープンクラス成績

優勝 Jan Furucz (スロバキア)

45位 田代 (日本) [対Top比:正解数差-8, Timed Control +11秒+60秒(誤答数差1)]

【5】WTOC本戦(Relay) 8/10

散々な結果となったPreOでしたが、初日の成績がまだましだったおかげで、各国代表3人で競うRelay(国別対抗)には出場できることになりました。せめて有終の美は飾りたいところです。

ルールや日本チームの戦略詳細は長くなるので別稿に譲りますが、自分は3走(アンカー)で、2走に経験豊富で得意不得意の少ない木村選手を配置し、田代の苦手コントロールを先に木村選手に消化してもらう戦略を取りました。そのおかげもあり、良い感触でレースを終えることができました。それでも難易度の高いコントロールで失点してしまいましたが、PreOチャンピオンはさらに失点していることを考えれば、自身としてはまぁまぁぎりぎり及第点かな、とは思います。ただより上を目指すならこのままではやはりだめなので、PreOで感じた実力不足の部分を補って、より強くなってこの場に帰ってくる必要があります。


オープンクラス成績

優勝 Norway

14位 日本 [対Top比:+248.5秒]

[正解数差-1(+60秒), TempO part +68.5秒+120秒(誤答数差4)]

アンカーとして最後の課題に取り組む筆者(テント内で着席してTempOパート対応中)

 

【6】終わりに

目標には遠く及ばない結果となりました。

WTOC開幕前、自身の力量分析は完全に見誤っていたと思います。楽観的に過ぎました。前週大会では、今見ればなんでこんなミスをしたのだろうと、自分で首をかしげてしまうようなミスもしています。

ただ裏を返せば、それだけこの遠征中に成長できたとも言えますし、自身の弱点もつかめたと思います。まだ目標に到達するには力量が足りてない感はありますが、その分伸びしろもあるはずなので、また1年しっかり準備して、早く目標とする世界チャンピオンになりたいと気持ちを新たにしているところです。

ご支援、ご注目いただいた皆様、ありがとうございました。

2018年09月09日

世界選手権 出場報告 (小泉成行)

8/4-11にラトビアで開催された世界選手権(WOC)に出場してきました。僕が出場したのはリレーとロング決勝で、それぞれ26位、58位という結果でした。

WOCリレーで初めてアンカーを務め、初めて順位を上げるという経験をすることができました。欲を言えば終盤でもう1つ順位を上げるチャンスがあったのにそれをものにできなかったのが悔しいですがここ数年、30位前後で争っていたことを考えると少し振り戻すことができたかと思います。

ロングはこれまたWOCで初めて個人決勝を走るという機会に恵まれましたが、その感動とは裏腹にその舞台の厳しさを身をもって知ることになってしまいました。

しかしナビゲーションが破たんしたわけではなく、国内のレースなら十分優勝を争える出来だったと思います。長い距離への対策、戦略もできており、得るものも多くありました。今回の経験を将来につなげられるよう考えたいと思います。

また久しぶりに世界のビッグイベントを見て刺激を受けました。10月に控えている全日本ミドルオリエンテーリング大会に向けてこれから準備が本格化しますが、何かしらの形で活かせればと思っています。

今回の出場にあたり、多大なるご支援をいただき誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします

静岡県関係者のスナップ(左から村越さん(WOC帯同)、田代さん(WTOC)、小泉)

国別対抗リレー。アンカーとして、ベルギーと競い合う。

2018年08月17日

県協会会員のWTOC2018日本代表選手 選考について (広報 赤井)

日本オリエンテーリング協会 トレイルO委員会選考により、以下の静岡県オリエンテーリング協会会員が、
WOC2018日本代表選手として選考されましたので、お知らせいたします。

・WTOC2018 田代雅之さん(静岡OLC)

代表として選出されることは並大抵なことではなく、これも日頃からの努力が実を結んだものだと思います。
これからが大変な時期となるとは思いますが、静岡県オリエンテーリング協会一同、全力で応援し支えていきます。
みなさまも、田代さんの活躍に注目して頂ければと思います。

2018年05月30日

県協会会員のWOC2018日本代表選手 選考について (広報 赤井)

2018/4/7〜4/8に行われた日本代表選考会において、以下の静岡県オリエンテーリング協会会員が、WOC2018日本代表選手として選考されましたので、お知らせいたします。

・WOC2018 小泉成行さん(静岡OLC)
・WOC2018 長縄知晃さん(静岡OLC)

代表として選出されることは並大抵なことではなく、これも日頃からの努力が実を結んだものだと思います。
これからが大変な時期となるとは思いますが、静岡県オリエンテーリング協会一同、全力で応援し支えていきます。

みなさまも、お二人の活躍に注目して頂ければと思います。

 

《2018/4/22追記》

2018/4/21付、JOAより公式発表のとおり、静岡県オリエンテーリング協会会員の長縄知晃さんが、本務との関係により、WOC2018日本代表を辞退されましたので、お知らせいたします。

2018年04月08日

四国は遠く、表彰も遠く (松澤俊行)

香川県で行われた2017年度の全日本リレー。静岡県選手団は、久々の選手権カテゴリー別表彰も総合表彰もなし、という成績に終わった。来年の上位戦線復帰のために必要と思われ、実際に行えそうでもある方策を挙げてみたい。なお、「今年いなかった誰々がいれば…」という想定はあまり意味がない(今年来られないような時間が取りにくい状況にある選手は、来年以降も来られない可能性が高く、「来てくれたら儲けもの」ぐらいに考えた方が良い)ため、来年の選手数や個々の地力が今年と変わらないという前提の下、チームとしてより良いパフォーマンスを発揮するための提案を示していく。


<メールによる情報交換>

 田濃団長と監督との間では、年中各種のやり取りが行われている。時には選考の方式の調整であったり、またある時には各選手の状態や選考会と本戦への出場可能性の分析であったり、内容は様々である。これらの情報を他の関係者たちにも展開していき、「全日本リレーが、多くの人にとって、常に心のどこかに引っ掛かっているもの」になるようにしていきたい。上に「戦力は今年と変わらない前提で」と記したが、網を広げることで、県外学生クラブ所属の静岡県出身学生の情報も入手しやすくなり、新戦力勧誘の活発化にもつながるだろう。


<独自練習会の実施>

 近年実施していなかった「全日本リレー対策静岡県選手団練習会」を復活させたい。仮に日程上それが難しい場合も、愛知県が実施している練習会に外部参加するなど、他の方法で補うこともできる。実際、過去にはそのような「愛知県と刺激を与え合って、共に強くなろうとする気運」が高い時期もあった。その雰囲気を取り戻すためにも、やはり広く、頻繁な情報の展開が有効となるだろう。


<各大会会場でのミーティング>

 全日本リレーが近付いた時期の各大会会場では、レース後の振り返り読図を中心としたミーティングを実施したい。仮に参加人数が数人でも、実際に全日本リレーに行かない選手が含まれていても全く構わない。これまで自然と、個々に行ってきた大会会場でのルーチンを定例化・組織化することで、選手団全体のマインドアップ、モチベーションアップ、スキルアップが図られることが期待される。(読図法の指導や、セオリーの解説は、監督が得意とするところでもある。)


 これらは、今年の早い段階から試験的にでも実施していきたいと思う。団長・監督から参加や協力の呼び掛けがあった場合は、断らずに協力して欲しい。

2018年01月20日

県民大会開催報告 (小林茂)

1.日  程:平成29年12月9日(土)晴れ 

2.開催場所:蓮華寺池公園周辺  

3.参加人員:122名

4.主催 藤枝オリエンテーリングクラブ
  協力 藤枝市健康企画課

5.後援 静岡県オリエンテーリング協会

6.その他特記事項

 博物館前にテントを設置し、本部とし、開会式会場としたため、少し、狭い感じはありましたが、県内外から愛好家、初めての方が参加され、ポカポカ陽気の中での大会となりました。
 本大会のルールは「スコアオリエンテーリング」、マップは、「蓮華寺池公園」1/5,000を毎年修正しながら使用、コントロールの数は、30個で600点満点。グループの部と個人の部でスタートをずらし、制限時間もグループ参加者を60分、個人参加者を50分としました。
 公園内のテレイン(フィールド)であること、また、公園に遊びに来た当日参加者も考えられたため、あまり高度な(難しい)コントロールは設定しませんでした。ただし、大学生競技者でも楽しめるよう、スタート地点とゴール地点を別々に設定したり、広い範囲にコントロールを設置するなど工夫をしました。しかし、ことしも世界選手権レベルの大学生(優勝者)には、満点を取られてしまいました。
 スタートまでに、注意したことは、開会式会場(受付会場)からスタート地点まで、約800メートル誘導するため、移動開始時刻を参加者に知らせておくこと。100人の人たちを移動させるために集団が長くなり時間がかかってしまうため、開会式を昨年より10分早く終わらせること。心配した、スタート地点までの移動やスタートは、問題なくクリア。ゴール、集計もベテラン静岡OLCスタッフのおかげで、スムースに進めることができました。
 1つだけ次の問題が発生しましたが、すぐに責任者が市民ボランティアの方に説明に伺ったため、誤解も解け、事なきを得ました。
『公園管理の市民ボランティアの方から、博物館裏の作業場を通過する参加者に「こんなところをうろうろするとは何事だ。不法侵入で訴えるぞ。」と言われた。』
 終わってみれば、多くの参加者から、「とても面白かったので、是非また参加したい。」などの感想を頂いたので、主催者としては満足の出来であったと感じています。今年も静岡OLCを中心に多くのOL関係者にご協力を頂きましたことを藤枝OLC一同、心から感謝しておりますことをこの場をお借りしてお礼申し上げます。

 表彰者 報告
 <個人の部> 
  1.一般男子  優勝 山内 崇弘(藤枝市)600点
          2位 和久田好秀(浜松市西区)560点
          3位 出野 幹夫(藤枝市)510点
  2.シニア男子 優勝 鈴木 季彦(藤枝市)530点
          2位 馬道 和洋(藤枝市)340点
          3位 小山 恵司(静岡市駿河区)170点
  3.一般女子  優勝 竹本佳世子(藤枝市)520点
          2位 岡本 美紀(静岡市清水区)490点
          3位 田村 由希(吉田町)470点
  4.シニア女子 優勝 小泉 和子(焼津市)330点
          2位 松田 玉貴(静岡市清水区)300点

 <団体の部> 
  1.一般    優勝 大畑 房美チーム(藤枝市)560点
          2位 糠谷美智子チーム(静岡市清水区)380点
          3位 川村 有香チーム(藤枝市)310点
  2.家族    優勝 八木 碧惟チーム(藤枝市)590点
          2位 望月 良昭チーム(静岡市清水区)580点
          3位 中村 安孝チーム(静岡市清水区)440点
  3.小学生   優勝 渡邊 瑛将・佐藤 薫チーム(藤枝市)290点
2017年12月10日

新時代の、新世代との世界選手権 (松澤俊行)

6月30日(金)から7月7日(土)にTartu(タルトゥ)を中心とするエストニア南部地域で開催された世界オリエンテーリング選手権大会に行って参りました。私はスプリント(予選・決勝)、スプリントリレー、ロング、ミドル、リレーの5種目行われた内のスプリントリレーに出場しました。

 スプリントリレーは2014年から始まった新しい種目です。自身5年ぶりの代表入りでしたので、世界選手権でスプリントリレーを体感するのは初めてのことでした。アジア選手権でも2014年からスプリントリレーが行われていますが、観戦はしていても出場はしていません。アジア選手権であればスプリントリレーで上位争いをする自信はあるとはいえ、同じような実力、同じような自信を備えているのであれば若い選手が選ばれるのも当然と言えば当然です。世界選手権であれば尚更で、出場機会はないだろうと思っていた(今回はスプリント個人戦に出るものと考えて準備していた)のですが、他の選手の優先種目との兼ね合い等、様々な巡り合わせがあり、44歳にして「奇跡の(?)国際大会スプリントリレーデビュー」と相成りました。

日本チームのメンバーは、小野澤清楓‐上島浩平‐松澤俊行‐勝山佳恵の4選手(この順番が走順)。午後5時のスタートというスケジュールを利して、午前中に入念な対策ミーティングを行い、昼食も宿舎で取ってから車で60分の競技会場へ向かいました。

 スプリントリレーでは、走順ごとに隔離が行われます。第1走者が走る時間帯の半分が過ぎた辺りで、第2走者はチェンジオーバー待機ゾーンへ、第3走者は次々走者待機ゾーンにそれぞれ移動し、そこから出られなくなります。(この時、第4走者は更衣所やウォーミングアップエリアが設けられたいわゆる「待機所」にいます。)以下、同様の流れで競技者の移動・隔離が行われます。つまり、スタート時刻以降は、3走と4走が僅かな時間一緒にいられるだけで、チームメイトとの接触の可能性は絶たれます。

今回のコースでは、次々走者待機ゾーンから前半最後のコントロールを通過する選手の様子は見えましたが、チェンジオーバーの様子は見えませんでした。第2走者が前半を終了したタイミングでチェンジオーバー待機ゾーンへ移ると、そこは観覧席に囲まれたイベントスペース。ステージ上にテレイン内の様子を映し出すスクリーンが、ステージ前に中間誘導が、観客席の間に最終誘導が設営されていました。中間誘導と最終誘導に挟まれた場所で前走者を待つことになります。

 ここまで読んでお気付きの方も多いと思われますが、これは僅差の競争を前提としながら、最大限競技性と公平性を確保しようとしたシステムです。「周回遅れ」が発生した場合は、本来レースが終わるまでは接触をするはずではなかった次走者と一緒に前走者(「次走者」から見ると「前々走者」)を待つ、という状況も起こってしまいます。今年の日本チームは残念ながらこの状況に該当し、勝山選手の目の前で2走から3走へのタッチが行われることとなりました。

 もちろんそんな可能性も「ある」のがリレー、気落ちなどせずテレイン内では全力を尽くしました。しかし目標としていた「5年前のスプリント予選(個人戦)でのトップ比(114%)」からは遠く、トップから4割増の時間を掛けてしまい、勝山選手を繰り上げスタートさせる結果となりました。

 メンバーそれぞれが悔しい思いを抱えながら、帰路へ。4選手とも後半のフォレスト3種目への出場予定はほとんどありませんでした(出場予定選手の故障などによる出場可能性が僅かにありましたが)。そのため、この日以降の数日間は、併設大会への出場やモデルテレインでの練習を共にすることが多くなりました。その数日間、現地の良好な環境下の練習で得た経験と、お互いに与え合った刺激は、特に若い3選手のパフォーマンスをより高いレベルへと引き上げるはずです。私も「若い選手を目標に、足りない力を付ける」という気持ちを持って負けずに取り組みたいと考えています。

 最後になりましたが、応援してくださった皆様に深く感謝し、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

開会式前のパレード

競技会場内のディスプレイ

大スクリーンが戦況を映し出す

大会特製の陸橋を選手が通過

2017年08月19日

世界トレイルO選手権 出場報告 (田代雅之)

2017年世界トレイルオリエンテーリング選手権大会(WTOC2017)の日本代表でした、静岡OLCの田代です。代表選出にあたり、県オリエンテーリング協会からもご支援をいただきました。まずはご支援、ご注目いただいた皆様、ありがとうございました。
ご報告の機会をいただきましたので、拙文にお付き合いいただければ幸いです。トレイルO用語を文末にまとめましたので、そちらと合わせてどうぞ。

【1】WTOC2017開催地・日程、日本チーム
 開催地はリトアニアのビルシュトナスという温泉保養地で、24の国と地域から125名の選手の参加があったとのことです。
 トレイルOは地図と現地の対応の正確性を競います。WTOCは3種目。2日間の合計で争うPreO(個人戦)、正確性だけでなく地図と現地の対応スピードをも競うTempO(予選・決勝方式の個人戦)、そして1チーム3名のRelay(国別対抗の団体戦)。自分はこのうちTempOの代表として選出され、現地成績次第でRelayへ出場の可能性もありました。


<開催日程>
7月10日:開会式・TempOモデルイベント
7月11日:TempO(予選・決勝)
7月12日:PreOモデルイベント
7月13日:PreO 初日
7月14日:Relay
7月15日:PreO 2日目・閉会式

<日本代表チーム>
選手:岩田健太郎(TempO、PreO[オープンクラス])
小泉辰喜(TempO、PreO[オープンクラス])
田代雅之(TempO)
木村治雄(TempO)
荒井正敏(PreO[オープンクラス])
高柳宣幸(PreO[パラリンピッククラス])
大西正倫(補欠)
コーチ:茅野耕治、小山太朗、松橋徳敏

日本選手団(選手・コーチ・帯同者) 右から二人目が筆者



【2】代表選出から出発まで
 代表選出の打診を受けたのは、フットOのマスターズの遠征でニュージーランドにいるときでした。4月の終わり頃ですね。諸般の事情で代表に選ばれる実績がありながらやむなく辞退される選手もいるので確認の連絡をくれるのですが、もちろんOKしましたともさ。
 とは言え、日本が得意としているPreOではなくTempOでの代表。さてどう準備したものか。トレイルOの世界選手権が始まってはや13年ですが、まだトレーニング方法は確立されてないのではないかと感じています(世界的に見ても)。フットOならコンパス走の練習とか、ルートプランに重きを置いたトレーニングメニューなどが考え出されていますが、トレイルOではまだそういったものは見聞きしません。なので、どんなトレーニングが効果的か自分で考えて試していく必要があるのですが、そんな中、地図と現地の対応スピードを上げるため、持ち歩き易いA5サイズのノートを買って、行く先々で目の前の風景をO-Map風にスケッチする、ということを続けてみました。また、過去のTempOの大会を写真でWeb上に再現してくれているチェコのサイトがあるので、それを繰り返しトライしてみました。多少の成果はあったと信じたい。


【3】プレ大会・WTOC開幕
 来年の世界選手権はラトビアであって、そのプレ大会がちょうど今年のWTOCの直前にあったので、日本チームは調整をかねてそれに参加しました。出発までの練習で、正確性に重きをおいてレースすれば、少なくとも予選は突破できるんじゃないかと思えるようになっていたのですが、プレ大会の成績をみると今のままではそれでもぎりぎりかちょっと足りない感じでした。地図と現地を対応させるスピードがまだ足りてない感じでした。モデルイベントで少し正確性を犠牲にしてスピード重視を試してみましたが、あまりかんばしくありません。フットOでも、過去の成績から普通にレースしても目標順位に届かないからと言って、実力以上のスピードで走れば結局現在地を見失ってタイムをロスする。それと同じだろうと考え、とにかくきちんと地図と現地を対応させて回答する、という戦略で望むことにしました。


【4】TempO
 さてレース当日。クァアランティーンゾーン(レース前に不正に情報取得しちゃうことのないように出走前の選手を隔離するエリア)に入ると少し気分が高揚しますね。でも、この種目は初出場ですが、WTOC自体は過去に出場の経験もあるし、(フットOではありますが)国際大会の運営経験もあるので、世界選手権なるものの雰囲気は慣れているつもり。さすがに緊張はしませんね。
 昨日までに決めた戦略で予選通過が可能か多少の心配は残っていますが、迷いはありません。迷いをかかえたままレースに臨んでもいいことないですしね。
 スタートしてからもいつも通り、ただこれまでのTempOより少しだけ自信を持ってレースしてました。出発前までの練習の成果かな。すべてのステーションを終えてフィニッシュに戻り、ほどなくして速報が出始めました。途中経過で予選突破はちょっと厳しそうな状況でしたが、今の実力は出しただろうから、結果を待つしかないや、などと考えながら最終スタートの選手が戻って来るのを待っていました。
そして結果は。。。

TempO予選競技中の筆者



(結果)予選2組

1位Antti Rusanen (FIN)193.5秒

18位Jan Furucz (SLV)402秒

------- ここまで予選通過 -------------------------------

23位田代 雅之 (JPN)482秒
392秒+3問間違い(30秒x3)

http://wtoc2017.lt/wp-content/uploads/2017/07/WTOC2017_TempO_Qheat2_punchResults_.pdf

 残念ながら予選突破はなりませんでした。やはり悔しいですが、今の力では良くて予選突破がぎりぎりで、決勝で上位を争うにはちょっと自力が足りない感じです。でもそれではつまらない。上を目指すにはもう少し時間が必要そうなので、来年は無理でもその次くらいには上位を争うようになっていたい。
 さて、4選手出場した日本は、岩田選手のみが決勝へ。彼は決勝でも健闘して10ベスト入り。世界のTop10に入るチームメイトがいて、誇らしいですね。


【5】PreO・Relay・閉会式
 PreOは国内予選落ちしているので私のWTOCとしての出場はありません。ただ併設大会には出られるのでそれに参加。
 PreO初日の結果を受けRelay出場メンバーを決定。残念ながらメンバー選考からは漏れました。まぁ仕方ありません。結果を受け入れざるを得ないこれまでの実績でしたし、異論はありませんでした。
 日本チームの成績は下記URLから参照することができます。

http://wtoc2017.lt

閉会式の様子



【6】おわりに
 今夏のWTOCで自分はTempOのそれも予選だけの出場でした。そしてこの種目の世界と自分との力の差を認識せざるを得ない結果でした。ただ、得意とするPreOでの代表でなくTempOでの代表だったことで、この種目で上を目指すにはどうしたら良いか多少なりとも考えたし、そのための準備もしてみました。おかげで苦手意識のあったこの種目にも少しは自信が付きました。これで終わりにするつもりはないので、これからもWTOCの代表になって、PreOでもTempOでも上を目指したいと思っています。
 改めてご支援、ご注目いただいた皆様、ありがとうございました。


【用語説明】(あいうえお順)
・オープンクラス
 障がいの程度や年齢、性別に関係なく、だれもが出場可能なクラス。

・トレイルオリエンテーリング、トレイルO
 地図と現地の対応の正確さを競う、オリエンテーリングの1種別。もともとは車椅子の人もできるオリエンテーリングを、ということで開発されたと聞いています。地図上のコントロール円のそばに行くとフラッグがいくつか設置されていて、円の中心で位置説明と一致するのはどのフラッグかを道上から判断して回答していきます。道だけを使うオリエンテーリングだから“トレイル”オリエンテーリングです。車椅子が通れない所は通行禁止です。

・パラリンピッククラス
 IOF(国際オリエンテーリング連盟)が定める、一定のハンディキャップのある選手のみが出場できるクラス。年齢、性別による制限はありません。

・モデルイベント
 本番に近い状況を選手に体験してもらうためのトレーニングコース。本番の様子に近いテレイン、地図表記、課題の傾向などが体験できます。

・PreO
 Precise Orienteeringの略だと聞いています。
 地図上に描かれたコントロール円のそばに行くと数個のフラッグが設置されていて、円の中心で位置説明に一致するフラッグはどれかを回答します。正しい位置にフラッグが置かれていない場合もあります(正解なし、と回答するのが正解のコントロール)。フットO同様、スタートからフィニッシュまでコントロール円が地図上に書かれていますので、1番から順にコントロール円のそばへ向かい回答していきます。
 全体の制限時間があって、1コントロール当たり5分程度検討する時間が取れるように制限時間が設定されることが多いです。
 上記とは別に、上級クラスではTempO形式の課題を数問回答します。
TempO形式の課題を除いた正解数がそのまま得点で、制限時間をオーバーすると5分ごとに1点減点。得点が多いほど上位です。
 同点の場合は「TempO形式の課題にかかった秒数+ペナルティ秒数」が少ない方が上位となります。

・Relay
 3人1組のリレーでトレイルOを行います。
 1走がまずPreOパートへスタートします。地図上には3の倍数のコントロールが設定されています。どの順番で回っても良く、全コントロールの1/3を回答し、帰ってきたら2走へタッチ。2走は残りの中から半分(全体の1/3)を回答して3走へタッチ。3走は残り(全体の1/3)を回答して帰ってきます。
 制限時間はチーム全体で何分、と決められていて、何走が何分使うかはチームの自由です。
 これとは別にTempOパートがあって、3人ともそれぞれ個別にTempOパートも行います。
 チームの成績は3名の合計です。「TempOパートの成績(3人の合計)」と「PreOパートの3人の不正解数の合計に所定の秒数を乗じたもの」の合計が少ないほど上位です。

・TempO
 命名の理由を私は良くわかっていません。テンポ良く進める、とかからきているのかなぁ。
 地図と現地の対応の正確性だけでなく、そのスピードをも競う種目です。
PreOでは道上を自由に動いて正解フラッグを回答しますが、TempOでは1か所にとどまりそこから動かずに回答します。
 役員によって視界が遮られた状態で所定の位置に誘導されます。視界が開けると前方に5ないし6個のフラッグが見えます。複数枚の地図が重ねられた状態で渡されて計時開始。1枚目の地図から順に円の中心と位置説明に一致しているフラッグを選んでいきます(正しい位置にフラッグがなくて「正解なし」と回答するのが正解の場合もあります)。1枚目の地図を回答したら自分で地図をめくって次の地図を見て回答(1枚目とは違うフラッグが円の中心になっています)。これを渡された地図の枚数だけ繰り返し、1枚目の地図から最後の地図までの回答にかかった時間の短さを競います。正しく回答できなかった地図の分だけ所定の秒数が加算されます。
 これ(上記セットを「1ステーション」と呼びます)を複数個所(複数ステーション)で行い、その合計秒数を競います。

2017年08月19日