大きな橋は県境を越える (松澤俊行)

 2017年の全日本リレーでは選手権クラスでの表彰「0」に終わった静岡県選手団が復活した。ME優勝、
MS3位、MV3位。総合成績も4位と、会場で存在感を示すと共に、選手団一同、後味良く帰路に就ける大会となった。

 今回も、静岡県外大学所属の学生選手の活躍がポイントとなった。大橋選手を擁し優勝したMEだけでなく、伊東選手、中島選手とチームの過半数が学姿勢だったWEも得点を挙げた。やはり、「年齢無差別日本一決定クラス」の2チームが活躍するとチーム全体も盛り上がる。

 自身が静岡県選手団の監督として最も力を入れていることが、まさに「静岡県外大学所属の学生選手の選手団への勧誘」であり、ここ数年一定の成果を残し続けていると言える。一方で、他の活動に関しては不足の点も多いと自覚している。昨年の総括に、力を入れていくべき三つの方策として「メールによる情報交換」、「独自練習会の実施」、「各大会会場でのミーティング」を挙げた。これらについては、一部近いことをしてはいるものの「まだまだ」であろう。引き続き、より良い選手団強化活動を模索していきたい。

 田濃団長には今年もお世話になった。今後も頼りにしたい「名団長」ではあるが、数年前から示しているように「田濃依存体質からの脱却」も、静岡県選手団の課題である。一同、団長を頼りにしつつ助ける気持ちも持って「全日本リレーに臨むためにはいつ頃、何が必要かを理解する」こと、言い換えれば「一人ひとりが団長補佐となる」こと、「団長の分身がチームの中に大勢いる状況を作り出す」ことを目指していくと良いだろう。
 バスツアーの実施もチームの結束、意気を高める上で役立った。来年はさらに多くのバスの座席が埋まるツアーとなることを望みたい。


 皆さん、一緒に茨城を目指しましょう。


2018年12月23日