会員の活動報告

県協会会員からの各種活動報告をご紹介いたします。

活動報告

第31回県民スポレク祭オリエンテーリング大会開催報告 (小林孝一)

<開催日> 2024年5月26日(日)
<場所> 静岡県立森林公園
<参加人数>
■グループA 4チーム 9名
■グループB 10チーム 31名
■個人男子 16名
■個人女子 6名
計 62名

<競技形式> スコアオリエンテーリング
スコアオリエンテーリングとは、一定の競技時間(今回は、グループ 70分、 個人 60分)の中であらかじめ点数が決められている地図中に示されているコントロール(地点)を自由な順番で回ってきて総得点を競います。

<成績、当日の写真>
 浜松オリエンテーリングクラブホームページに掲示しています。
 http://www.orienteering.com/~hama-olc/

 昨年と同じ 県立森林公園(浜松市浜名区)で開催しました。
 今年度は、個人クラスを設定し 参加者の拡大を図りました。 参加者も、ファミリーから、お年寄りのグループまで、幅広い年代から参加して頂きました。申し込みは、72名、 当日は、都合の悪い方もあり、 62名の参加となりました。大会当日は、良い天気でそれほど暑くもなく、オリエンテーリングをするには良い機会だったと思います。
 森林公園の来訪者への配慮から、走行制限場所があり、個人の参加者にはやや物足りない面もありましたが、より良い大会ができるよう、今後改善していきたいと考えています。
 また、本大会はWOW 「World Orienteering Week 2024」にエントリーしました。参加者にはディプロマをお渡ししました。

 下記ホームページに掲載されています。
 https://worldorienteeringweek.com/

 なお静岡県オリエンテーリング協会では、森林公園のパーマネントコースを整備しましたので、いつでもより快適にオリエンテーリングを楽しめるようになりました。 パーマネントコースも是非回ってみてください。距離に応じたA、B、Lの3コースを用意しました。 体力に合わせてご利用ください。
地図は、県立森林公園バードピア浜北で販売しています。

2024年06月05日

ヨーロッパトレイルO選手権(ETOC)2024遠征報告 (田代雅之)

5月開催のヨーロッパトレイルO選手権(ETOC)に、日本チームの一員(日本はゲスト参加)として遠征してきました。その報告をします。

[日程]
5/ 3(金) 夜、出国 -> 5/4(土) 朝、到着
5/ 4(土)-7(火) 事前大会
5/ 7(火) 夕方、開会式
5/ 8(水) モデルイベント
5/ 9(木) PreO day1
5/10(金) PreO day2
5/11(土) Relay
5/12(日) TempO
5/13(月) 出国 -> 5/14(火) 帰国

[ヨーロッパトレイルO選手権]
トレイルO(地図と現地の対応の正確性やその速さを競う競技)のヨーロッパ選手権。ヨーロッパ域外の日本はゲスト参加(選手権対象外)。ただし、ワールドランキング(WR)ポイントはもらえ、WRの順位計算に反映される。

[行く前のわくわく感]
まとまったトレイルOのレースは2022年の夏以来。今回は9日間連続でトレイルOができるスケジュール。結構楽しみにしてました。

[事前大会]
https://top.yq.cz/event/etoc-warmup
https://top.yq.cz/event/nosehill-preo

5/4(土)と7(火)は練習会感覚のイベントですが、5/5(日),6(月)はWRポイント対象レース。自分としても、初日よりは2,3日目の方に注力していたつもりでした。
初日5/4(土)はPreO-Sprintという新しい形式。まだ世界選手権の正式種目になっていませんが、IOFのトレイルO委員会が正式種目化を模索している競技形式です。短いコース距離の中に20コントロール程度を配置し、そのすべてがA(円の中心で位置説明に合う位置にフラッグがある)かZ(そうでない)かを問う形式。制限時間は30分。同点ならトータル時間の短い方が上位なので、素早い「地図と現地の対応」が求められます。1番早い人は15分切ってました。「まじか」って感じです。自分は30分ほぼぎりぎり使って何とか1ミスに押さえて10位。ヨーロッパの強豪選手もまだこの形式に慣れていず、戦略が描けていない可能性はありますが、それでもまぁ嬉しかったです。そしてこの日は東京OLクラブの小泉選手が優勝。日本チーム、まずまずの出だしでした。
明けて2日目はいよいよWRポイント対象大会が始まりました。ところが、肝心のWRポイント対象であるこの日と翌日はあまり成績が良くありませんでした。レース4日目の練習会感覚のイベントで少しましになって、ETOCへ突入です。

5/4(土)PreO-Sprint
得点の高い方が上位。同点ならかかった時間の少ない方が上位。
1位 小泉 20p(25'52")
10位 田代 19p(29'46") / 102人(20点満点)

得点の高い方が上位。同点ならTCの秒数が少ない方が上位。
5/5(日)PreO
1位 SWE 26p(53")
73位 田代 20p(297") / 154人(30点満点)
5/6(月)PreO
1位 FIN 24p(27")
94位 田代 20p(166") / 158人(24点満点)
5/7(火)PreO
1位 スロベニア 27p(19")
43位 田代 25p(46") / 120人(27点満点)

[ETOC2024]
https://top.yq.cz/event/etoc2024

[今回の日本チーム(開会式)]

今回のテレインは、いずれも市バスでアクセス可能な範囲で、コンパクトにまとまっていました。5/7(火)に少し感覚を取り戻してETOCへ突入し、モデルイベントでもそれを何とか維持して本戦へ。


[モデルイベントで検証している筆者]

明けて個人戦(PreO)。2日間総合成績でヨーロッパ選手権は争われますが、WRポイントはそれぞれの日ごとに独立に計算されて与えられます。ですので、私たち日本チームにとっては単日大会が2日連続しているようなもの。day1/day2とも、良いとは言えないが、モデルイベントまでで何とか感覚を取り戻した状態を維持し、それ以下に落とすことなく何とか完遂。

得点の高い方が上位。同点ならTCの秒数が少ない方が上位。
5/ 9(木)day1
1位 チェコ 30p(17")
62位 田代 26p(43") / 134人(31点満点)
5/10(金)day2
1位 FIN 32p(30.5")
44位 田代 29p(215") / 134人(32点満点)

翌日はリレー。

[リレー会場入り口で]

PreOパートを3人で継走(16コントロール/人)。継走し終えたら(3走はFinishしたら)TempOパートへ(5タスクx2ステーション/人)。3走はTempOパートを終えたあと、観客の前でもう1ステーションTempO。

1位 NOR (0+120+120)+(66.5+87.5+52)+31 = 7:57
16位 日本(小泉-鈴木-田代) (120+180+120)+(218.5+163+187.5)+43 = 17:12

PreOパートは1ミスにつき60秒。TempOパートはかかった時間+1ミスにつき30秒。この合計がチームの秒数で、秒数の少ない方が上位。今回は上位も比較的PreOパートでのミスが多かったですが、普段だと、上位争いをするには、PreOパートではチーム全体で2ミス程度に押さえないと戦えない。日本チームは毎回1人2ミスくらいしてしまうので、どうしても上位との差が開いてしまいます。

最終日はTempO。A/Bそれぞれのヒートから上位18名が決勝へ。事前の戦績から予選通過は厳しめだった中、タイム遅くても正確性でチャンス狙ってみるか、という作戦。フィンランドの岩表現は地図と現地の対応は比較的できる方だと思っているので、中堅どころが上を狙ってリスク取ってチャレンジした結果ミスした棚ぼたを拾うイメージ。
で、結果を見ても、多分それくらいしか予選通過の目はなかったのですが、3ミスして残念ながら予選落ち。

Aヒート
5タスクx5ステーション/人。かかった秒数の合計+ミス1つにつき30秒加算。
1位 ITA 150.5秒
18位 スペイン 256.5秒
33位 田代 334秒(3ミス)。

なお、Aヒートは提訴が出て、(おそらく提訴の裁定に時間がかかり、提訴が通った場合/通らなかった場合の両方の18位以内を決勝進出させたため)Aヒートからは20人が決勝へ進みました。

今回は決勝は地元TVが生中継しました。Youtubeにアーカイブも残っています。
https://www.youtube.com/watch?v=5FZrGFNt5yc

[TempO決勝表彰式(2位同着)]

[終わりに]
選手権対象外なので、今回の目標は、WRポイントを積み増してランキングアップさせること。WRポイントは、年間(今年は)25レース程度の対象レースがあり、過去1年半の参加レースのうち、WRポイントの高い方から6レース分の合計が自分のWRポイントで、このポイント順に順位が付きます。自分は遠征前は2レースしか対象レースがなかったので、まるまる4レース分も加算されるので、ランキングアップは当然なのですが、遠征終わりにはせめて100位には入りたい、と思っていました。が、そんなに甘くはなく、結果、遠征終わりで149位という結果でした。


今後もランキングアップを狙って、そして世界選手権での好成績を目指して競技を続けていきます。

2024年06月02日

静岡県民オリエンテーリング大会兼藤枝総合運動公園オリエンテーリング大会開催報告 (小林茂)

報告者 藤枝市オリエンテーリングクラブ会長 小林茂

 

主  催 静岡県オリエンテーリング協会 藤枝市サッカー協会グループ
開催日時 令和6年5月6日(祝日)午前9時から午前中
天  気 気持ちの良い曇り空
開催場所 藤枝市総合運動公園内
使用地図 藤枝総合運動公園 2015小泉成行調査作成 1/4,000 藤枝OLC修正
コントロール 30個
参加者  60名
スタッフ 12名


 5月6日(祝日)県民オリエンテーリング大会兼藤枝総合運動公園オリエンテーリング大会が新緑爽やかな同公園で開催されました。まずは、心配された天気も曇り空でちょうど良い空気感。大きなけが人なし。無事終了。「子供の日大会(実施は6日)」ということで大勢の家族に参加していただき、また80歳を超える元気な方達もお迎えして終始和やかな雰囲気の中で大会を行うことができました。
 藤枝総合運動公園大会は、サッカースタジアムや、陸上競技場、野球場など広々とした空間、スタジアムの北西にある展望台を持つ丘、グランドゴルフ場のある谷など小さいながらもバラエティーに富んだ地形が売り物です。また、今回は「藤枝MYFC」がJ2に昇格したため、通常は中々入ることのできないリニューアルされたサッカースタジアムのバックスタンドにもコントロールを設置しました。その他、陸上競技場、野球場の中にもコントロールを設置し、総合運動公園ならではのテレインだったと思います。
 参加者からも「初めての参加でしたが、次回も挑戦したいです。」「とても楽しかった。」「こんな形でスタジアムに入れて嬉しかった。」「広々とした場所を思いっきり走り回ることができ楽しかったです。」とのお言葉をいただきました。


 

 大会を安全に運営するために、とにかく参加者に次のような注意喚起をしました。

  1.公園でも公道が走っているので、飛び出さないように
  2.マスクは、はずして走るように

 また、運営側の対策としては、

  1.園内を車で通行するドライバーに「大会開催中」であることを認知させるために、看板を設置(7枚)しました。
  2.園内パトロールを増やして、公道沿いにも立っていただきました。
  3.イヴェント保険に加入(これまでも参加者やスタッフの怪我の保険には加入)



大会結果 各クラス入賞者(600点満点)

【個人一般男子】
1位 堂垂 悠人  静岡市葵区   600点
2位 和久田好秀  浜松市中央区  580点
3位 鈴木 正文  磐田市     580点

【個人一般女子】
1位 竹本佳世子  藤枝市     530点
2位 青山かおり  藤枝市     480点
3位 渡邊 法代  藤枝市     410点


【団体一般】
1位 出野 幹夫  藤枝市     600点
2位 榎本 清美  富士市     490点
3位 板谷 雅子  静岡市清水区  480点

【団体家族】
1位 成嶋 克   藤枝市     590点
2位 海野 晋一  静岡市葵区   460点
3位 原木友美子  焼津市     390点

2024年05月10日

WTOC2023報告 (山口拓也)

●日程
プレ大会6/30(PreO)、7/1(Tempo)本大会7/2~7/7

●場所
Zakupy(チェコ共和国)


●パンチングシステム(SIとチップ)パンチングシステムはプレ大会ではSIを使用  本大会では下の写真のようなチップを使用

↑7枚1組。青い1枚がSTARTやFINISH用。あとはA~EとZの6枚。


バックアップ用の紙も配布されたが、パンチ欄が約1cm四方と小さく、また後述のように制限時間が短いこともあり、筆者は使用しなかった。タイムコントロールやTempOでは役員がスマホにTC運営用のアプリを入れていて、回答や秒数の情報は本部に短時間で伝わっていたように見受けられた。先進的。


↑モデルイベントのTC 役員はスマホで記録をしている。

 

↑モデルイベントの課題

 

●テレインの特徴
・岩や岩がけが多い ・傾斜が多い(ただしコースは平坦なところが多い)
 ⇒筆者はこれまで地図を水平に持って課題に取り組むことが多かったが、今回の遠征では地図を垂直に立てて持つ機会がしばしばあった。特徴物の数が多く、かつ傾斜のあるテレインだったので、視線を水平か、それより上げる機会が多かったためだと考えられる。地図と現地(現物)の照合というトレイルOの本質的なところが問われているな、という感想をもった。

●コースの特徴
・コース距離が短く、制限時間も短い(1課題あたり約3分)
・本大会では、コースが2~3のパートに分けられていた
 ⇒移動可能な範囲を制限する側面もある

コントロールの番号順は各DP(デシジョンポイント)をコースの道順に振られていたと思われる。
一方で、各DPからフラッグ(群)を見る向きはまちまちなので、ある程度の範囲のコントロール番号が地図上では入れ替わって見えることが時々ある。そのため、律儀にこの番号順に課題を解いていると、時間を大きくロスしてしまう。課題を解く順序も含めて試されている感じがした。(本大会Day1のPart3が特に顕著だった)

●成績
プレ大会PreO 22点 97秒 86位/116人
プレ大会Tempo   568秒 87位/173人
本大会 2日目欠場により記録なし
1日目終了後の夜あたりから発熱によりダウン。ほぼ2日間を休養に充てることになってしまった。

詳細や他種目については以下のURLからご覧になれます
プレ大会 https://o-adventure.cz
本大会  https://top.yq.cz/event/wtoc-2023

●余談
チェコの出入国審査の際、驚いたことに一切質問をされなかった。(そんなんで大丈夫か?と思ったが。それだけ日本人は信用があるってことなのか?)ここ15年くらいで7~8回ほど海外に渡航しているが、質問ゼロは記憶にない。

2024年01月26日

令和5年度 第28回焼津青少年の家まつり~フェスタ石津浜~ 出展報告 (田代雅之)

静岡オリエンテーリングクラブ 田代

開催日時:2023年11月19日(日) 10:00-15:00

フェスタ石津浜は、毎年、静岡県立焼津青少年の家が開催しているイベントで、主に子どもたちにいろいろな体験行事を経験してもらう場です。2019年に続き、今年もミニオリエンテーリングの体験の場を設けさせていただきました。

焼津青少年の家敷地内と、その南東側に続く公園を1/1,000でO-map化し、そこに8つのコントロールを設置して、フリーポイント形式で興味を持った子どもたちに体験してもらいました。

4年前はのべ200名近くの子どもたちが体験してくれました。そのときは、近くに住む子どもたちでしょうか、お友達同士でフェスタ石津浜に来て、興味を持った行事に参加している子がたくさんいました。その中でオリエンテーリングも楽しそうに体験してくれていたのを覚えています。

しかし今年は、友達同士で来ている子どもたちは数組しか見かけませんでした。コロナ禍で外出を控える生活習慣の中で小学校低中学年を過ごしたせいでしょうか、友達同士で外出する習慣がないのかも知れません。

それでも今回も50名ほどの子どもたちが体験してくれました。
コース距離は500m弱ですが、学校で地図を習ったばかりの小学生たちがほとんどでしょうけれど、みんな、6分~10分で回ってきてくれました。

フェスタ石津浜にはオリエンテーリング以外にもたくさんの体験行事、展示があります。そちらにも参加してもらいたいですし、6分~10分というコースは適切であっただろうと思います。

子どもたちにO-mapに触れる機会を提供してくれた焼津青少年の家様に感謝するとともに、来年もご縁があればまたやらせてもらえれば、と思います。

 

2023年11月21日
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