世界トレイルオリエンテーリング選手権大会、日本代表選出にあたり、静岡県オリエンテーリング協会より激励をいただきました。ありがとうございました。遠征を終え、ずいぶんと日がたってしまいましたが、その遠征報告をいたします。
【日程】
8/24(日) 日本発8/25(月) ウィーン着、ハンガリーへ(自主トレ)
8/26(火) ハンガリーラウンド モデルイベント
8/27(水)-28(木) ハンガリーラウンド PreO (併設レース参加)
8/29(金) スロバキアラウンド モデルイベント
8/30(土) Relay (併設レース参加)
8/31(金) TempO 予選出場 (決勝進出ならず)
9/01(土) 現地発
9/02(日) 日本着
【日本チームメンバー】写真左から。
荒井 正敏 (多摩OL/外濠之会)[オフィシャル]
岩佐 佳祐 (東大OLK) [PreO/TempO]
大久保 裕介 (ES関東C) [PreO]
山口 拓也 (浜松OLC) [PreO/Relay]
伴 毅 (京都OLC) [PreO/Relay/TempO]
岩田 健太郎 (つるまいOLC) [Relay/TempO]
田代 雅之 (静岡OLC) [TempO]
平山 遼太 (千葉OLK/KOLA) [PreO/TempO]
写真外。茅野 耕治 (ワンダラーズ)[オフィシャル]
【概況】
今年の世界トレイルO選手権は、IOF初の2国開催で、前半PreO[2日間総合の個人戦]をハンガリーで、後半Relay[国別対抗の団体戦]とTempO[予選決勝方式の個人戦]をスロバキアで行う日程でした。自分はスロバキアラウンドのTempOの代表としてチーム入り、現地状況によりRelayへの出場の可能性もある中での参加となりました。[直前の様子]フライトの関係で、本来の日程より1日早く現地着可能となったため、まずはハンガリーでの自主トレ。前年に開催された大会の地図を使って、地図と現地の照合のトレーニングをしました。自分にとってハンガリーラウンドは選手としての出場はないのですが、少しでも地図と現地に触れられる機会は貴重です。[WTOC期間入り直後]PreO前日はモデルイベント、開会式、ミーティングと慌ただしく、生活ペースを見失いかけました。しかし、幸か不幸か翌日からの本戦は選手としての出場はなく併設レースなので、時間的余裕が生まれ、心を落ち着けることができる日々となりました。
【スロバキア入り】
PreOの併設レースの結果を受け、自分のRelayへの出場はなくなり、出番は最終日のTempOだけとなりました。それはそれでRelayの日(TempOの前日)に時間的余裕が生まれるので、前向きに捉えることはできていました。ただこれまでの実績を自分でも客観的に判断してみると、予選突破はかなり厳しいと言わざるを得ません。さて、どうするか。状況はどうあれ、やっぱりやることは変わらなくて、そのときのベストを出すべくレースをするだけです。そのあたり、落ち着いていられたのは、何度か世界選手権の場を経験してきたからなのだろうな、とは思いました。
【レース当日】
ベストを尽くすべく臨んだ予選ですが、結果は予選通過には遠く及ばないものでした。
《TempO予選:日本選手の成績》
TempO予選(Heat-A)
1.Anders Haugskott(NOR):208s
18.Marián Mikluš(SVK):481s
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19.平山遼太:491s
37.岩田健太郎:589.5s
52.岩佐佳祐:936.5s
(Heat-B)
1.Krystian Petersburski(POL):276s
18.Jacek Wieszaczewski(POL):458.5s
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21.伴毅:479s
47.田代雅之:704s
TempOは、地図と現地の照合の正確性とともにそのスピードも競います。A/B両ヒートとも上位18位までが予選通過で、今回の予選は6ステーション(1ステーションあたり5課題)でした。自分は予選通過のためにはあと250秒ほどタイム短縮の必要がありました。誤答1つに対して30秒加算されるので、誤答8個分以上。トップ選手でもなかなか誤答0とはいかないので、誤答0を目指すのは現実的ではありません。1ステーションあたり誤答1つ減らした上で、各ステーション10秒以上短縮して、それでようやく予選通過ライン。まだまだめざすところは遠いですが、引き続き精進してきます。
TempO予選第1ステーションへ向かう筆者(主催者提供)
