第15回世界大学オリエンテーリング選手権大会報告書

茂木 堯彦
2006年度 東京大学在籍

報告書


ユニバーシアード報告

  1. 選考会からトレキャンまでの準備
  2. レースに対する評価
  3. チームへの要望
  4. バゲッジロスト
  5. 反省・感想
  6. 最後に

駄文ですが、今回の報告が将来ユニバー代表に選ばれた選手(特に現役大学生)にとって参考になることを願って書きたいと思います。

選考会からトレキャンまでの準備

選考会に通ってしまった。 初めはそう感じた。 自分が選ばれて良いのか、本当に行くべきなのか迷ったが、通った以上やらねばなるまいと覚悟を決めた。 代表になれなかった選手の分まで頑張るというよりは、代表になったんだから頑張る。 自分のためにユニバーを利用しようと考えた。

代表メンバーや世界の選手と比べて、まずはっきりと自分に足りないものは体力であった。 しかし5月6月と大会運営のため深夜の作業(と雨)が増え、とても走る気にならず実際に月100キロも走ってはいなかった。 自分に対してとても甘い時期であったが、その中でもユニバー合宿が7回も開催され(しかも数回はNTと合同)非常に刺激的な時間はあり、 モチベーションが下がるということはなかった。 周期的に行われる合宿の中でNT選手達を海外中堅選手としてとらえることで明確な実力差、特に体力について差を感じることが出来た。 6月下旬になると4月の合宿時よりも体力がだんだんとついてきているのが分かり、多少自信をつけた。

またチーム内での人間関係についてだが、顔さえ知らない人が半分以上、面識がある人はほんの2、3人の状態から始まったが、 合宿を通じすぐに打ち解けることが出来た。 全員が自分より年上であったし、ストレスを感じることを予想していたが杞憂であった。 これは非常によかった事である。 それでも社会人と学生との間には、時間、考え方、生活に大きな違いを感じた。 もちろんチーム内でストレスを感じる人がいるなら無理に仲良くならなくても、全く問題ないとは思っていた。 遠征を通じてメンバーと仲良くなることが目的ではないのだから。 ただ、話せる仲間がいるほうが遠征は楽しい。

今回ユニバーの前にスロバキアで3日間大会に参加したが、これはカルスト地形・岩場のテレインに慣れるという意味ではとても効果があった。 もしも学生で、時間がある様ならば開催国や隣国の似たタイプのテレインに多く入るといいと思う。 やはりその土地への慣れは重要だと思う。

レースに対する評価

全般的に、目標として数値的には特に設定していなかったが、前年度JWOCのロングトップ比200%という結果から 今年度どれぐらい成長したのかすこし楽しみであった。 また一方で体力に関して不安を抱えたまま本戦を迎えてしまった(自分が自信を持てていないという意味で)。

インカレロングが9月にあったのでロングを走ることを希望したが、個人的にはスプリントも走ってみたかった。 最終的に人数の関係でさらにミドル、選考レースの末リレーの4走も務めることになった。

ロング

ウイニング80分に対し、100分という目標をトレキャン中に立てた。 実際ドリーネ地形にもいい感触を持てていたし、達成できるのではないだろうかと思っていた。 しかし50%の給水に約60分かかり、その後ロングレッグで巻き返そうとペースを上げたら大きくミスをしてしまい、その結果ペナという選択をした。 翌日にミドルがあり、さらにリレーを走ることになっていたのでここで消耗することは出来ないと考えたからであった。 体力に自信が無いということが強く表れて、とても弱気になってしまっていた。 14キロという長さに圧倒されてしまい、初めからとても遅いオリエンテーリングをしてしまったことが原因だった。 日本にいる間に10キロを越える距離のレースを一度もしたことがなかったため、初めから飛ばしていては後半で疲れきってしまうのではないかと心配をしていた。 もちろんロングセレで体力確認をしたが、8キロ以下のコースであった。 ウイニングよりもコース距離にビビッていたので弱気が解消されることはなかった。 実際に本番を走ってみると、大したことはなかったと思う。

ミドル

前日のロングよりもよく走れていた。 しかし一部地図と現地がまったく対応せず、ミスを重ねたり細かいルートプランミスが重なって大きくポストから外れてしまったりと内容は良いものではない。 但し今回のユニバーでもっとも印象に残り、楽しかったレースはミドルであった。 700mほどのダウンヒルのレッグでトップが3分を切るスプリットタイムを出していたのに、とても新鮮な衝撃を受けた。 もっともっと速く走らないといけないと、強く感じた。

リレー

前走者の帰還時間を読み間違えてアップが不十分になってしまった。 また2ポで3つの隣ポにすべて嵌るという失態を犯しレース全体のスピードも落ちてしまった。 結果としてチームの順位も落としてしまいとても悔しい結果となった。

チームへの要望

今回のチームには強くとりまとめをするオフィシャルがいなかった。 そのため、リレーの走順やチーム内の意見調整等を選手同士で行わなければならなかった。 このシステムにはやはりストレスを感じることがあった。 現地に行かなくても合宿等でいろいろと仕切れるオフィシャルが必要だと感じた。

またロングの準備として合宿中1回ぐらいは10キロを越えるコースを走ってみたかった。

あと、男子のムードメーカー的な人がバンケット準備を考えると、とてもいいと思う。

バゲッジロスト

実際の遠征でまさか自分がなるとは思ってもいなかった。 機内持ち込み荷物のなかに一通りのオリエングッズは用意していたし、仲間からの援助もありスロベニアの大会では特に問題はなかった。 空港の荷物センターで状況を説明するときに、これから宿泊する小学校の住所が分からなかったり、 携帯電話を持っていかなかったので(使えないし)連絡先を示すことが出来なかったというのは問題であった。 結局、1週間後の移動日にもういちど空港に立ち寄って荷物を回収することが出来た。 この間の買い物のレシートを取っておかなかったので保険がおりないのも痛手であった。 (保険をかけていたため、預け入れ荷物が間に合わなかったことによる出費は保障されるのだが、 当時はレシートをとっておかなければならないとは知らなかった。)

反省・感想

今回の結果は自分で想像していたものより酷いものだった。 もっと各レースについて目標をしっかり持って望めればよかった。 また、チーム内で最年少ということで萎縮してしまったところがあり、チームメンバーとしてもっとフラットに付き合えればよかったと思う。 初めてのドリーネには対応できたようなできなかったような。 また走りたい。

最後に

オフィシャルトして同行してくださった尾上さん、合宿等を主に支えてくださった加賀屋さんと西脇さん、 さらに学連や合宿に参加してくださった方々と運営してくださった大勢の人に感謝します。 また今回個人的に支援をしてくれた杏友会、田島さん、大里さんに感謝します。 ありがとうございました。


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