第12回世界大学オリエンテーリング選手権大会報告書

小林啓恵
年度大学卒

報告書


内容

  1. 準備
  2. トレキャン
  3. 大会

準備

春のWC選考会で決まりそれで終わりかのようにほっとしてしまったが、実際には選ばれて始まると気持ちを入れなおし、「どういう風に取り組まなければならないか考え始めた。体作り、レースのイメージ等。幸いにも「今年は8月末と遅く準備するには充分時問があると思い余裕をもってできると思っていたが、実際には体調の為に体カトレーニングが思うようにできないという状態が予想外の時期に入り、今までそういうことがなかったせいか気持ちの面の準備でも影響がでた。できないものはどうにもならないとちゃんと割りきって、その他の自分が磨かなければならない面に集中すればよかったのだができなかった。5月は走れなかったが、下旬から腹筋と太股の筋トレをしていた。
6月に走り始め、持久力が落ちていると思い、まず短い距離を継続的に走り、徐々にLSDを取り入れるようにした。第一週にあった東大大会では体がすぐに疲れて走れなかったが第2週の対抗戦では走れ、レース内容もなかなかいいものだったのでそのイメージもしつつ地図読みをした。7月は走れなかったし筋トレもできなかった。地図読みはフランスの地図をみたり、日光インカレ等のよかったレースで全体の流れのイメージをしつつ、時々だけやった。
8月から再び走り始め、まず平地で短い距離からから走り始めた。6月同様に時々長距離も取り入れていったが、スピードを出して走ったりすることがなかった(そういうのを取り入れればよかったと思った)。持久力がなく、レース後の回復力も以前より落ちた感じがした。地図読みは8月にやった0Lの地図を使い、今自分がどういう点を特に気をつけなければいけないか見たが、実際の改善策でのイメージはしなかった。またフランスの地図を見た。

トレキャン

思ったよりも日本と違わない山の雰囲気にだいぶ落ち着いた。体力を追いこめてないためかオリエンのリズムが崩れる時もあったが、心配していた直進はばっちりとまではいかなくてもそこそこあたり、歩測することで外れた時もおおつぼにいかずに済ませれそうだった。ただし、疲れたときは特にのっぺりした大きいピークを越えるレッグを注意しなければと思った。植生もだいたいわかったが大きく変わっているところもあり、モデルイベントで再度確認しようと思った。

大会

モデルイベントで植生の感じもつかめ、他の選手たちを目にすることで気分は更に高まった。これから4日間、設定した課題をこなして自分なりのレースをしていこうと思った。クラシカルから各レースに集中していこうと思った。特にこのレースだけはというのがなかったせいか最後までしっかりやりきったというレースはなかった。確実なレースというだけならショートの予選はそうできたと思うが、実際には確実性だけではいけないことがわかっていなかった。積極性というかぎりぎりまで追いこんでこそどうにかなるかもということが全くわかっていなかった。やれるのにしなかった部分があった。自分を追い詰めるという点ではリレーではあとに3人もいるということで一番できたレースだと恩う。普段ならそのプレッシャーがより注意力をまし、確実なレースをするのに役立つはずだったが今回は逆に働いてしまった。今まで4日間大事なレースが続いたことがなくその疲れがあった面はもちろんあるが、そういうことを想定したイメージトレーニングをしていなかったことが大きかった。インカレクラシカル・リレーは2日間だが連続でするからクラシカルでどんなレースをしてしまったかによって気持ちの備えがかわる。いろんな場合を想定して準備していた。しかし今回はレースという点では毎回課題を設定し、それをどうこなしていくかをイメージしてはいたが4日問という点では全く考えられていなかった。2日間でもその心構えが違うというのに。外国のレースだからとそのテラインのことばかりに頭がいってしまい、レース中にやることが違うわけではないのにそのことだけ考えてしまっていた。
技術面・体力面の準備はもちろん必要だけれど、大会全体の流れを含めたイメージが全くわかっていなかった。その重要性がとても感じられた。今回、計画通りに準備ができずとも、やるべきだったのにしていなかった準備もあった。気持ちがついていっていなかった。そして、そうなっている自分をちゃんとわかっていなかったので、レース中も特に集中しなければならない場面に当たっても気づかずにミスをしてしまったと思う。今回は体力面よりも気持ちの面での心構えがしっかりしていなかったので特に今後は気をっけていきたいと思う。今のところインカレぐらいしか心底準備というものをしていないから。また体力面でも単調なトレーニングが多くてめりはりがないのでインターバル等の工夫していきたいと思う。


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