日光地区限定、テレインの適正な利用のためのガイドライン

2004/07/01
日本学生オリエンテーリング連盟幹事会

以下のガイドラインは、現在日光地区にのみ適用されるものです。

0.経緯と現状

2003年3月9日に、日本学生オリエンテーリング連盟(以下、日本学連)所属の加盟校が、 テレイン「日光所野ver.2.01」内で、地元住民との間にトラブルを起こしました。
ただしこのトラブルには、それまでの日本学連によるテレイン運用の甘さも影響していました。
このトラブルを受け、日本学連理事会(以下、理事会)は、地元との関係が改善されるまで、 日光地区テレイン使用を控えるべく、日光地区全域のテレインをクローズする決定を行ないました。
1年を超えるクローズ期間とその間の渉外活動を経て、地元と日本学連の関係は改善されたと理事会は判断しました。
2004年度日本学生オリエンテーリング選手権大会ミドルディスタンス・リレー競技部門は日光地区で開催されます。
選手権大会の開催を控え、日本学連は6月5日の日本学連幹事会において、 7月1日をもって日光地区を開放する決定を行ないました。
しかし、今後のテレイン使用において、学生が同様のトラブルを起こした場合、 日本学連は、日光地区テレインの使用を永遠に禁止する処置を行ないます。
特に注意するべきは、その場合、選手権大会も例外なく、開催を中止する事になるということです。
学生の適切な活動とマナーを期待します。
日本学連は、日光地区テレインの適正な利用のためのガイドラインを、ここに発行します。

1.テレイン使用手続き

テレインを使用する活動の主催者は、以下の手続きを行います。 テレイン使用手続き

<開催日4週間前までに>
栃木県オリエンテーリング協会に、申請書を提出します。
<開催日2週間前までに>
日本学連所定の「大会・練習会・合宿届出書」(以下、届出書)を、 主催者が所属する地区学生オリエンテーリング連盟(以下、地区学連)の 事務局に提出します。
<開催日までに>
地区学連の事務局は、届出書に記載の活動内容が適正であることを確認し、 これを受理します。追って、地区学連事務局は受理証とガイドラインを交付します。
書類記載の活動内容に不備がある場合、テレイン使用を許可することはありません。
<開催後2週間までに>
主催者は、日本学連所定の「大会・練習会・合宿報告書」を、地区学連の事務局に提出します。
地区学連事務局は、報告書を受理します。
また、栃木県オリエンテーリング協会に報告書を提出します。
<報告書を受理してから>
地区学連の事務局は、日本学連事務局へ活動を報告します。
この報告は、傷害保険適用時の資料となります。

2.損害賠償保険

以上の手続きを行なった活動は、日本学連が契約する損害賠償保険の対象となります。
この損害賠償保険は、規定の手続きを行なった活動において
第三者(参加者を含む)が被る人身事故、ならびに物損事故を保障するものです。
テレイン使用者が活動中にトラブルを起こした場合、届出の有無に関わらず、日本学連は事態の収拾を図ります。

3.罰則

テレイン使用者が、地区学連事務局から受理証の発行を受けていない場合、 日本学連は活動を行った者と地区学連に対し、罰則を課します。
罰則は日本学連総会において議論、制定されるものですが、想定される具体的な例を以下に示します。

●受理証の交付を受けたがトラブルを起こした場合
→加盟校、加盟員のインカレ参加停止
●受理証の交付を受けずに活動を行い、トラブルを起こした場合
→加盟校の学連加盟停止

4.地図の購入

日本学連事務局から必要枚数の地図を購入します。

日本学生オリエンテ−リング連盟事務局
〒171-0022
  東京都豊島区南池袋3-8-3池袋クラウンハイツ701
Tell:03-5928-6055
Fax:03-5928-6052
e-mail :uofj-j@orienteering.com

5.駐車場

テレイン内にある道路の大半は作業用の林道です。
そのため、自動車の扱いに関しては、最大限の配慮を必要とします。

●テレインまでの交通手段として使用した自動車は、日本学連の指定する駐車場に駐車すること。
指定の駐車場は、日本学連の渉外活動によって、特に駐車の許可を得ています。
→日本学連公式Webテレインガイドを見て確認すること。
●指定駐車場以外でも、入念な地元渉外を行ない、事前に地区学連事務局に届け出た場合、その使用を認めます。
●コントロールの設置・撤収などで車をテレイン内に乗り入れる場合
その台数を1、2台として許可しますが、20分以上の駐車を認めません。
また、住民からの要望には、最優先・最大限に応じること。

6.設置

オリエンテーリングに使用するコントロールは、林業にとっての「異物」です。
そのため、オリエンテーリング目的のものであるとはっきりわかるような配慮を必要とします。

7.撤収

自分たちが残したものは、誰も回収しません。
撤収の際、現状を回復させる配慮を必要とします。

山林美化に協力し、テレイン使用の感謝を伝えることができたら、すばらしいことです。

8.利用当日の注意事項

以下の注意事項を守ること。

●地元の人を見かけたときには挨拶する。
人家の近くに競技者が集まる場所を設けるとき。
林業施行中の方のそばを通るとき←木が倒れてきたりするなど危険回避のため。

9.緊急時・トラブル時の対処・連絡方法

万が一地元との問題が生じた場合は、速やかに連絡してください。
連絡先は活動届出受理証に記載されています。
相手の氏名、連絡先、問題の経緯などを速やかにかつ正確に報告すること。
日本学連はトラブルの解決のため、速やかに行動します。
以後、テレインの使用者は日本学連の指示に従って行動すること。

10.最後に

オリエンテーリングは、地元の方の理解があってはじめて行なうことができるスポーツです。
競技する山林はオリエンティアが地元の方々からお借りしているという気持ちを忘れてはいけません。
永続的な日光地区でのオリエンテーリング活動のために協力をお願いします。
また、学生の競技環境を維持すべく、日本学連は日々の努力を重ねています。
加盟員のみなさんは日本学連の一員であるという自覚を持って
オリエンテーリング活動を行なってください。

以上

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