-------------------------- オリジナルメッセージ -------------------------- 件名: いぶき2号 差出人: sawa.kotaro@f.mbox.nagoya-u.ac.jp 日付: 2008年 11月 14日(金)8:31 pm 宛先: k-uofj@orienteering.com -------------------------------------------------------------------------- ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇日本学生オリエンテーリング連盟広報機関誌 ◇◇◇◇◇       『 い ぶ き 』          ◆◆◆◆◆ 2008年度第2号             ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちは、日本学連広報部です!! 早いものでインカレロングが終わって2週間がたちます。 燃え尽きた人も、不完全燃焼の人もいるかと思いますが、季節はオリエンをするため に最適のシーズンへと移り変わり、大きな大会はまだまだ立て続けに開催されます。 そんな中で、今回のいぶきはインカレスプリント試行大会についてインタビューを行 い、特集を組みました。いきなりの開催となり、戸惑った人もいるかと思いますが、 これを読んでもらえれば多少なりとも疑問が解決することと思います。また、話題は” スプリント”という競技そのものについてまで及んでいるので、参加する予定のない 方も楽しめるの内容となっているのではないでしょうか。 〜もくじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【1】インカレロングを終えて 【2】特集!!インカレスプリント試行大会 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【1】インカレロングを終えて ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  11月2日、ご存知のとおりインカレロング(日本学生オリエンテーリング選手権 大会ロングディスタンス競技)が開催されました。 今回は男子MEクラス優勝の日下選手からコメントをいただきました。 「今回のインカレへはトレーニングが思うように出来ず体力面で不安を残す一方で、 気持ちだけは負けないでいこうと気合いが入っていました。 序盤こそ好調でしたが、体力が落ちていることお構い無しにロングレッグを頑張り すぎたため後半に足をつってしまい、失速してしまったことが悔しいです。ただ、イ ンカレ前は色々悩んでいたので、この優勝は非常に嬉しいです!次回インカレには力 強い走りが出来るよう頑張ります!」 なお選手権クラスの入賞者は以下のとおりです。 男子 1 日下 雅広  (東北4) 2 崎田 孝文   (名古屋4) 3 林 城仁   (東京4) 4 太田 貴大   (東北4) 5 久米 航  (東北4 6 片岡 裕太郎 (名古屋3) 女子 1 関谷 麻里絵 (京都4) 2 阿部 ゆかり (東北4) 3 松永 真澄 (日本女子4) 4 永田 有佳里 (相模女子3) 5 柴田 彩名 (椙山女学園2) 6 後藤 未妃 (宮城学院女子3) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 【2】特集!!インカレスプリント試行大会 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  11月23日、第一回全日本スプリントオリエンテーリング大会と同時に開催されるこ とが決まったインカレスプリント試行大会。要綱が発表されて徐々に大会の形が明ら かになってきましたが、まだまだ謎が多いという印象を受けます。今回は、そんなイ ンカレスプリント試行大会について、大会開催を推進してきた技術委員会の西脇さん にお話を伺いました。 Q1.今回、インカレスプリント試行大会が開催されることになりましたが、そもそも スプリント競技とは、どのような種目なのでしょうか? 西脇:スプリント競技は、技術的には難易度が低いけれども、走り易いテレインでの 高速ナビゲーションを求められる競技です。山の中で行なうロング・ミドル競技とは 異なり、街中や公園で開催できるため、見せる(魅せる)競技という一面もあります。 なお、IOFの規定では以下のように記載されています。ニュアンスを知って欲しいの で原文のままです。ミドルと比較すると違いが良く分かるかと思います。ミドルは技 術的要求の高いテレインとコースでの速いスピードのオリエンテーリングを求めてい ることが分かります。地図の縮尺の規定も異なっています。なお、ここでは引用して いませんが、ロング競技はルートチョイスを重視した長い距離でのオリエンテーリン グとしており、逆に難しいアタックを要求はしていません。 [Sprint] Controls  Technically easy. Route Choice  Difficult route choice, requiring high concentration. Type of Running  Very high speed. Terrain  Predominantly in very runnable park or urban (streets/buildings) terrain.  Some fast runnable forest may be included. Spectators are allowed along t he course. Map  1:4000 or 1:5000 [Middle] Controls  Consistently technically difficult. Route Choice  Small and medium scale route choice. Type of Running  High speed, but requiring runners to adjust their speed for the complexity of the terrain. Terrain  Technically complex terrain. Maps  1:10000 (or sometimes 1:15000) Q2.どういった経緯で、インカレスプリント試行大会を開催することになったのかお 聞かせください。 西脇:世界選手権、ユニバーシアード、ジュニア世界選手権など、主要な世界大会が ロング・ミドル・スプリントの3本構成となっていますが、インカレではロングとミ ドル(厳密にはミドルではなく過去のショート)の2本しかおこなっていませんでし たので、スプリント競技のインカレをおこないたいという構想は以前からありました。 ただ、実行力(委員会を毎年構成する)の関係ですぐに開始することが出来ずに見送っ ていました。今年からJOA主催で全日本スプリント大会が開催されることが決定し、 本年度が第1回大会となります。この機会に共催の形をとってインカレスプリント大 会を是非開催したいという思いから、学連幹事会と相談して開催に至りました。まだ 試行大会ですが、様子を見て正式なインカレ種目にしたいと考えています。 Q3.試行大会のEクラスと全日本スプリントの21Eは同じコースになると聞いたのです が、これはどうしてでしょうか? 西脇:ロングやミドルといった競技では一般のエリート選手と学生エリート選手の間 には実力差がまだあると感じているのが現状です。ただ、簡単なナビゲーションでス ピードを重視するスプリント競技では学生も一般エリート上位の選手に肉薄出来る可 能性があると考えています。日本のトップとの差を肌で感じてもらうためにも、同じ コースで是非開催したいという思いもあり、今回は同じコースで実現してもらうこと にしています。運営的にも選手権コース(予選・決勝)を2コース行うよりは統合し た方が良いという考えもあるにはあったのではないかと思いますが。 Q4.インカレは応援の盛り上がりも特徴の一つだと思います。今回の試行大会でも応 援スペースを作ったり、ビジュアルなどの演出面での企画はあるのでしょうか? 西脇:スプリント競技自体が、周りを走る選手の応援が出来るものとなっていますの で、特別に応援スペースを設けることになるかどうかは未定ですが、選手が通るとこ ろを見易い位置で是非応援をしてもらえればと考えています。演出面での企画は大会 として検討して頂いています。 Q5.多くの学生は今までロングやミドルと比較してスプリント競技に力を入れていな かったと思います。そういった方のためにも是非、スプリント競技の面白さについて お聞かせください。 西脇:今までの回答にいろいろと要素がありますが、ロングやミドルとは求める適性 に若干の違いがあり、スプリントなら良い結果を出せる選手も出てくるかもしれませ ん。障害物の避け方、脱出の方向まで考えたアタック、スピードをいかに落とさずに 走るか、などスプリント独特の部分も体感してみると面白いと思っています。また、 高速なナビゲーション能力を身に付けることはロングやミドル競技でのルートチョイ スなど判断力に生かされる可能性もあります。お手軽に出来る中にも、走っても見て も楽しめるという魅力もあります。 Q6.インカレスプリント試行大会の魅力について教えてください。 西脇:全日本スプリントとの共催をすることで大会としてはそれなりの規模になると 思います。 スプリントというととりあえず走って終わりという印象もあるかもしれませんが、ロ ングなどと違って走っている選手を近くで応援することが出来ますので、インカレと して自分の大学の応援などもすればきっと盛り上がると思います。今年は交通の便が 悪いということもあるかと思いますが、まずは是非参加してみてください。 Q7.最後に学生に一言お願いします。 西脇:世界でスプリント競技が定着しているのは、この競技としての魅力がある所以 だと思います。これまで話したことと違ってしまうかもしれませんが、「スプリント =足が遅いから無理」、というわけでもないのです。上位選手がどういう走りをして いるのかを身近で見られる機会でもあります。まずは味見?でも良いので参加してみ てください。その上で、こんなふうにしたら良いという提案は学生から出してくださ い。 まだ試行大会です。学生の気持ちから離れたところで勝手に進めるつもりはありませ んので、自分達の手で大会をやりたい形にしていくんだという気持ちで臨んでもらえ ればと思います。 ―ありがとうございました。 インタビューでは「高速ナビゲーション」「魅せる競技」など、あまり聞きなれない スプリントならではのキーワードが印象に残りました。日本国内ではマイナーなイメー ジが強いスプリントですが、実はこのような独特の魅力を多く持っている競技である ということが感じられます。こうしたロング・ミドルとは一味違う種目でどのような 戦いが繰り広げられるのか、どのようなチャンピオンが誕生するのか、インカレスプ リント試行大会は見所満載です。 (担当/小見山)        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  『いぶき』へのリクエスト待ってます!! 広報部では、いぶきの内容に関するリクエスト、要望、改善点などを募集してい ます!!まだまだ、手探りの状態なので、どんな些細なことから、大きな企画ま で、メールをいただけたらそれだけで嬉しいので、どしどし送ってください。 メールアドレスは下記のものまでお願いします。 一緒により良いいぶきを作っていきましょう。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ◇━各種お問い合わせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇  ★全てのお問い合わせはこちらへ!ご意見、ご感想もお待ちしております★   ⇒sawa.kotaro(アットマーク)f.mbox.nagoya-u.ac.jp                         ◇自分宛てに届いたが登録に覚えがない方、配信停止を希望される方      ⇒このメールが届いたアドレスを明記して下さい。     ◇登録アドレスの変更      ⇒現在登録されているアドレスと変更希望のアドレスを明記して下さい。  ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆  日本学生オリエンテーリング連盟メールマガジン《いぶき》第2号        発行:日本学生オリエンテーリング連盟         発行責任者/小林 知彦       編集:日本学生オリエンテーリング連盟広報部         編集責任者/沢 厚太朗   日本学連HP⇒ http://www.orienteering.com/~uofj/ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆