―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇日本学生オリエンテーリング連盟広報機関誌 ◇◇◇◇◇       『 い ぶ き 』          ◆◆◆◆◆ 2010年度第3号             ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こんにちは。日本学生オリエンテーリング連盟(以下日本学連)広報部長の市脇翔平(京都大4年)です!  お待たせしました。「いぶき」第3号を発行します。2011年も1ヶ月が過ぎ、インカレロング再競技を直前に控えるこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?また、インカレミドル&リレーもあと1ヶ月強ですね。  今回の「いぶき」は、30年を超えるインカレの歴史の中で前代未聞の再競技となったインカレロング、予選決勝方式からA決勝・B決勝方式となり二年目を迎えるインカレミドルのニュースを中心にお送りします。 是非お付き合いください。 ~もくじ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【1】インカレロング再競技直前~現役学生運営者より~ 【2】インカレミドルの選手権代表者選出方法特集 【3】ニュース(活動報告書できました、インカレミドル&リレー開会式での地域クラブPRについて) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [1] インカレロング再競技直前~現役学生運営者より~ ━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 不測の事態により選手権クラスの出走を途中で止め、競技不成立となったインカレロング。 11月の臨時幹事会、選手権出走者未出走者全員へのアンケート、そして12月の幹事会を経て、2月4日に再競技と合宿メニュー・5日山リハリレーの日程で、再競技を行うことになった。詳しい経緯は日本学連ホームページより議事録等を参照されたい。 (http://www.orienteering.com/~uofj/index.php?blogid=1&catid=5) 再競技のプログラム (http://www.orienteering.com/~uofj/?blogid=1&catid=8&itemid=539) の挨拶にもあるように、全ての人が再競技を望んでいたわけではない。 その中でも、再競技運営に携わることとなった現役学生に大会直前の心境を聞いてみた。 ○演出担当:田村直登(東北大2年) 「女子エリートが40人揃わなかった(男子は選手変更併せて60人フルエントリー)のは残念ですが、競技としては十分盛り上がる人数出走するので、選手権クラスの参加者数は問題ないと思います。 ただミニ合宿参加者は、もっと欲しいなぁと思いました。でも、自分のレースなしで選手権クラスの応援に駆けつけるというのが、ほとんどの人にとって経験ないから仕方ないことなのかなぁとも思います。 例えば野球の場合、ベンチ入りしていなくても全国大会への応援にはほとんどの人が行っていますが、オリエンは世界大会でも全国大会でも必ず併設大会がありますからね・・・」    編者コメント: 参加者・観戦者は「インカレ」と呼ぶには少ないが、参加者・運営者1人1人の熱気でカバーしたいところだ。 なお演出パートでは、twitterにてインカレロング再競技公式アカウント (http://twitter.com/#!/reiclong2010) を作成している。事前広報や、当日の実況に使うとのこと。 本番に現地まで足を運べない方々も、是非チェックして臨場感を楽しんでいただければ幸いである。 ○受付・宿泊担当:佐藤俊(早稲田大4年) 「見所…学生の学生による学生のための大会、つまり、基本に立ち返ったインカレだから 全員一丸となって楽しめるとこかな。(キリッ) 余談だが、運営者がきちんと睡眠を取れるか…あとは風呂が混まないかが心配…」 編者コメント: プログラムの挨拶等でも再三触れられることではあるが、今回の再競技がインカレの継続性を考える機会となれば幸いである。 運営者の皆さん、倒れない程度に頑張ってください。 参加者は運営者に差し入れ(の気持ち?)を持っていくと喜ばれそうですね(笑) 参加者のみなさん、風呂や食事は時間が区切られているので、しっかり確認して時間を守りましょうね! ━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [2] インカレミドルの選手権代表者選出方法特集 ━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ロング再競技が終われば、すぐにミドル&リレーである。 各地区学連の選手権代表者選出が、全て終了した。 代表選手の選考方法は、推薦制度の有無・選考免除者の有無など、多種多様である。 今回は、意外と知らないと思われる、各地区の選考方法について特集した。 ──────────────────────────────────── ○北東学連 北東学連は、独自のセレクションレースを行わず、11月に開かれた埼玉県協会で選考した。 今年度は、全国の学連の中で唯一北東学連のみが、セレクションレース一発勝負で、不参加の場合等の救済措置等は無い。 ただ、今後この形式が変わる可能性は十分にある。実際、「今回は従来通りのセレ1本勝負か、セレ+推薦されたい人が自分で名乗り出て、各大学で審議してもらうというやり方にしようと思ったが、結局セレオンリーになった(北東学連幹事長・田村)」 ○北信越学連 北信越学連も独自のセレクションレースは行わず、12月に行われた中日・東海大会で選考した。 北東学連同様、推薦制度はない。だが、インカレミドルの形式移行でエリートの人数が減ったこともあり、推薦制度の導入も検討されているようである。 「北信越には推薦制度はありません。諮問委員がないことや他の問題もあったので、 今回推薦制度を導入するのは難しいと判断しました。でもこれだといつもと変わらないので、今回は同じ大学内なら交代OKにしました(北信越学連幹事長・小山)」 セレクションレースの順位に関係なく、同じ大学内なら選手の交代がOKというのは、 他に類を見ない制度ではないだろうか?興味深い。 ○関東学連 独自のセレクションレースを12月に行った。諮問委員制度が廃止になり、運営者集めに苦労したようである。 推薦基準については、関東学連のホームページに、規定が書かれている。 (http://www.orienteering.com/~uofj/kanto/?blogid=7&catid=27&itemid=304) Aエリート・Bエリートそれぞれに推薦制度があり、どちらも「やむをえない理由で欠場した場合」など、厳しい基準がついている。 Aエリートに比べてBエリートの推薦基準は少し緩く、インフルエンザに感染した場合などが含まれる。 実際今年は、インフルエンザで選考レースを欠場した東京大2年の三谷選手がBエリートの推薦を通過している。 また、推薦の可否を関東学連総会で加盟校現役生が決めるというのも他に類を見ない制度で興味深い。 ○東海学連 独自のセレクションレースを12月に行った。 東海学連は、レース後に行われる推薦制度とは別に、免除制度がある。 今までは「免除者を四人以上決定する」という規約だったのが、「免除者を決定してもよい」という規約に改正された。 ミドルでの予選決勝形式が廃止されたことで地区セレで4名も免除者を出すのが厳しくなってきたことが背景にあるようだ。 なお、推薦基準については、関東学連や関西学連と違い規約には載っていない。これは、 「推薦基準は、枠数を含めて、その都度現役生が決めていくということで規約にはしてないです。 今回は各大学で話し合ってML上で基準を決めましたがけっこう諮問委員頼りなところがありますね。 ちなみに推薦枠を今年度から設けるようになったのも予選廃止の影響であるという部分が多少あり、推薦基準が定められていない理由にはまだ推薦枠がつくられたばかりというのもあります。(東海学連幹事長・鵜瀬)」とのことだ。 ○関西学連 独自のセレクションレースを12月に行った。毎年、諮問委員と有志が運営している。 推薦基準については、関西学連のホームページに、規定が書かれている。 (http://www.orienteering.com/~uofj/kansai/index.php?blogid=8&catid=46&itemid=318) 諮問委員会議でAエリート・Bエリートが選出される。 関東学連のように推薦基準は厳しくなく、セレクションレースの次点でなくとも、実績があればたびたび選出されている。 ☆トピック1 学校枠について 新形式のミドルでは、「選手権A・Bを通してエリートがいない大学」が、一校につき一人、 学校枠として選手権Bに一人選手を出場させることができる。 なお、この制度は解釈次第で、セレクションB通過者が一旦通過を辞退し、その後学校枠で出場することにより、学連全体での枠を一つ増やすという「裏技」のようなことが可能だが、日本学連幹事会は昨年12月、以下のような臨時見解を出した。 「学校枠の適用は競技人口減少に歯止めをかけることを目的とした、 弱小校・新規校の救済を意図したものであり、みだりに運営者の負担を増やすような行為は認められない。 以上の理由から、セレクション通過者の学校枠適用を目的とする辞退は受理しない。 」 なお、この見解は後に正式に規約化される予定である。 ☆トピック2 中九四学連の枠返上について 以下は、ミドルだけでなく、ロングにも同様の話である。 2年前、山口大学の廃部により、中九四学連の加盟員が残念ながらゼロになってしまった。 現行制度では、加盟員がゼロでも「学連枠」が与えられることになっている。 そして中九四学連からのエントリーが無いことがエントリー締切後に確認されてから、 その空いた枠を他学連に再配分するかどうかが、実行委員会・技術委員会を交えて議論される。 これは運営上の大きな負担になっていて、好ましくない状態である。 日本学連では、これを問題視し、来年度から規約改正し、 加盟登録が行われなかった地区学連には学連枠を配分しないようにする予定である。 ━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [3] ニュース ━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○活動報告書できました 隔年で発行している、日本学連活動報告書の最新版(2008-2009年度版)が、 11月のインカレロング時に各大学等に配布された。 部室に分厚い報告書が置かれ、何だこれ?と思った皆様も多いかもしれない。 これを編集した人はさぞかし大変だったことだろう。だからこそ少しでもいいので皆様に読んでいただきたい。 作成委員長の西名(茨城大4年)に見どころなど聞いてみた。 「まずは加盟校紹介から見始めると良いかも。京大がものすごく浮いてるのを楽しめる。 他は、去年一昨年のことが知りたいなら『活動報告』だし、日本学連はどういう組織なのかを知りたいなら『概説』か。 『概説』はめっちゃ長いけどそれだけ詳しく書かれてる。  編集で苦労したことはやっぱり各担当者の活動報告書がなかなか集まらなかったこと。 しかし、次は日本学連広報部長が活動報告集めを担当するのでなんとかなるはず(チラッ 」 ○インカレミドル&リレー開会式での地域クラブPRについて 日本学連事業部長の三森(東北大4年)の発案で、3月のインカレ開会式でクラブチームの新歓ブースを設けることになった。 以下に各クラブ等に流れた案内メールから抜粋する。 −今回,インカレの開会式でのクラブチームの新歓のご案内させていただきます。 インカレ開会式で新歓ブースを設け,各クラブチームでポスター(A4程度のビラのようなもの,募集要項,活動などを記載) を作成していただき掲示させていただきたいと考えています。 現在大学卒業後にクラブに属してオリエンテーリングをする人は全体として多くはないと考えています。 現在のクラブチームへの入会はインカレで活躍した選手が入るという固定観念があり, 新歓も人づてにしか行われていないと考えております。今後のオリエンテーリング人口を増やすためにも,インカレ開会式で各地方のチームの宣伝をしていただき門戸を開放していただきたいと考えています。 ポスター以外にも現地で説明をしてクラブ員を増やしたい,ポスターは作れないが文書でも掲示は可能か,などありましたら何なりとお申し付けください。 もし賛同していただければなんらかのレスポンスをお願いし ます。 インカレ開会式が3月11日を予定しておりますので,ポスターを掲示していただけるチームの方は2/28日までに私,三森創一朗(mr_mitsumo@hotmail.com @は半角)までポスターのファイルを送っていただきますようよろしくお願いします。 ──────────────────────────────────── 地域クラブの新歓は、オリエンテーリング界で大きな課題となっているが、 学生にとっても卒業後のオリエンとの関わり方という面で大いに関係のある問題である。 「いぶき」は次回で、この事業部の取り組みを、反響なども含めて特集する予定である。 ~~編集後記~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ いかがだったでしょうか? 日本学連で2年間幹事をしている僕でも、地区学連の選手選考方法は知らないことが多く、驚きました。 なお、今回は、何かと便利なので、twitterを通してインタビューを行ってみました。 引用が話し言葉中心なのはそのためです。少し改変しましたが、まだ読みにくいところがあれば申し訳ありません。 それでは次にお目にかかるのは二つのインカレが終わった後ですが、参加者・運営者・観戦者の皆様、 忘れられないインカレをみんなで創りましょう!! (編集担当・市脇)    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇━各種お問い合わせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇  ★全てのお問い合わせはこちらへ!ご意見、ご感想もお待ちしております★   ⇒shouhei.i@kt4.ecs.kyoto-u.ac.jp                         ◇自分宛てに届いたが登録に覚えがない方、配信停止を希望される方      ⇒このメールが届いたアドレスを明記して下さい。     ◇登録アドレスの変更      ⇒現在登録されているアドレスと変更希望のアドレスを明記して下さい。     ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆  日本学生オリエンテーリング連盟メールマガジン《いぶき》第3号        発行:日本学生オリエンテーリング連盟         発行責任者/斎藤 翔太    編集:日本学生オリエンテーリング連盟広報部         編集責任者/市脇 翔平   日本学連HP⇒ http://www.orienteering.com/~uofj/ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━