渋谷で走る会

都会のジャングルで生まれたオアシス

当たり前ですが、オリエンテーリングは森のスポーツです。しかしこの常識にも関わらず、日本では多くの選手が都会に住み、仕事をしながら週末のオリエンテーリングを楽しんでします。まるでジャマイカン・ボブスレーチーム、あるいはオランダのアルペンスキーヤーとでもいいましょうか。しかし、都会のジャングルに住みながらも、平日からトレーニングしたい、オリエンテーリングを楽しみたい、そう願う人は実は沢山いるものです。

９４年ワールドカップドイツ大会後。帰国して加賀屋・国沢両氏が渋谷区の織田フィールドで立ち上げた「水トレ」には、そうした願いをもった人びとが口コミで1人2人と自然と集まってきました。やがて集まる人は5人、10人となり出来たのが「渋谷で走る会」です。したがって、我々はクラブという枠を作ってそこに人を集めたのではなく、価値観を共有する人が自然と集まって一つのサークルを形成し、クラブへと発展したのです。それが我々渋谷で走る会の理念であり、また最大の特徴でもあります。

「平日に仕事や勉学を終えた後に、渋谷に集まりトレーニングする」たったこれだけの行動が一致する人間が集まっているだけで、驚く程価値観が共有でき、またリラックスした時間が過ごせる、それを感じることができるのが渋谷で走る会です。もちろん世界を目指すエリートから、アドベンチャーレーサー、ウエスト周りがちょっと気になりはじめたお嬢さんまでいろいろな人がいます。でも走ることの楽しさは誰にとっても一緒なのです。

もしあなたが、東京在住で、平日のトレーニングの機会を探しておられるのなら、少しの勇気をもって原宿駅に降り立ってみて下さい。ウィークデイの真中にきっと素敵なリフレッシュができると思います。渋谷で走る人みなであなたがくることを歓迎します。