平成19年度協会「個人加盟化」について

 現在埼玉県協会は、加盟クラブの減少という事実に直面している。加盟クラブにおいて、会員の高齢化、活動的な会員の減少などの原因から解散、協会加盟の見合せが起きているのだ。このことは直接協会に影響を及ぼす。会費収入が減少することともに、協会事業の担い手も減少する。一方各種補助金制度は、縮小の一途をたどり、今後復活する兆しはない。このままでは、10年もしないうちに協会は資産を使い切り、さまざまな事業を縮小せざるを得なくなり、オリエンテーリング界の期待に応えられなくなる。

 各種事業においても課題が多い。 大会事業は、開催の準備負担が大きく、事業遂行の責任者個人の負荷が過大となり、また大会運営役員の固定化も懸念されている。パーマネントコース(以下PCと略)事業は、現状でのPCの利用状況と地図売上収入に対し管理負担が大きいことが明らかである。指導員の登録は年々減少しており、指導員登録事業の活性化を目指していくことが望まれる。強化事業においては、現在メーリングリスト等による連絡機能等がゆるやかなまとまりとして選手会と呼ばれており、全日本リレー選手権への派遣費用も予算として計上してあるものの十分とは言えず、代表選考や各種の連絡、取り決めについて不満を持つ選手も少なからず存在する。広報事業では、内部広報は行われているが、各種メディア、行政庁へのアピールは不足し、認知度も不足し、企業はスポンサーとなることに躊躇する状況である。

 収支においては、補助金が潤沢であったころの予算組立が継承されており、予算改革が必要である。一方で大会事業において収支は均衡しており、地図器材売上は収益が高く、今後も協会会計上の重要な位置づけとなる。また、事務費についてはこれ以上の削減は難しいと考えられる。

 これらの現状から、平成17年度設置の「協会組織・登録等改正委員会-埼玉の明日を考える会」が、その答申の中で、今後の埼玉県オリエンテーリング協会の基本方針を次のように提案した。

  • 個人(含指導員)加盟を行うこと
  • 活動的な加盟会員を一定数増やすこと
  • 事業の予算配分を含めた見直しを行い事業遂行者のやる気を高めること
  • 協会資産(地図・器材)を運用し収益を増やすこと

 この基本方針のもと、提案された具体的な事業、組織、予算を順次実施していくことが、平成18年総会において承認された。

加盟方法の変更

上記答申のうち、競技者登録者やクラブ員個人に直接関係する「加盟方法の変更」や「会費」などについて、抜粋の上掲載する。なお、上記答申の全文はこちらを参照のこと。

目的

「個人加盟化」を行うことによって、会費収入の増大を図るとともに、協会内の人材を活性化させ、協会の健全運営、オリエンテーリング界の発展を目指している。
 この個人加盟化は、加盟しようとする者に金銭的に負担増を強いることになるが、理解を得るためには、それに見合うだけの事業を提供していくことが必須の条件と考えている。また協会を維持発展させていくことがオリエンテーリング発展に寄与するのだという理念を共有する仲間を増やしていくことが重要であると言える。

加盟種別

  • 協会の会員を「個人加盟会員」と「団体加盟会員」とする。
  • 個人加盟会員の種別を「個人」「クラブ所属個人」「指導員」とする。
    「個人」に該当する者は、県内在勤在住者で加盟団体に所属ていない者とする。
    「クラブ所属個人」に該当する者は、加盟団体または準加盟団体所属にしている者とする。
    「指導員」に該当する者は、埼玉県協会に指導員登録している者とする。この場合クラブ所属で有るかは問わない。
  • 団体加盟会員の種別を「クラブ」「準加盟団体」とする。
  • 「クラブ」に該当する団体は、従来の加盟クラブである。
    準加盟団体に該当する団体は、協会活動に賛同する団体であり、オリエンテーリングクラブであるかは問わない。準加盟団体は加盟期間3年を経過したときに「クラブ加盟」となることができることとする。
    準加盟団体の対象として、青少年団体、山歩きの会、少人数のオリエンテーリングクラブなどを想定している。少額の会費で協会から受けられるメリットは大きく、各種団体の囲い込みを目的としている。また、中小のスポンサー企業の加盟も考えられ、その場合広報誌の広告などを考慮する。

会費

  • 会費年額は会員種別より以下に定めるとおりとする。
    「個人」2000円
    「クラブ所属個人」1000円
    「指導員」0円
    「クラブ」5000円
    「準加盟団体」3000円
    ※高校生以下は0円とする。(4/2理事会にて決定)
    クラブ所属個人会員の会費を個人会員の半額とする理由は、会費納入などの事務連絡をクラブがとりまとめることにより協会経費にかかる負担が少ないことと、クラブに所属していない個人をクラブへ勧誘するためである。
    指導員会員の会費を0円とする理由は、指導員登録料の年間負担が高額であること、指導員は今後の普及事業において重要な役割を担ってほしいため、若干の優遇を施したかったためである。またクラブ所属であるかを問わず0円としている。
  • クラブの状況によっては、クラブ会費に協会会費を上乗せして徴収する必要も有るだろう。協会加盟を控えるクラブ員が現出するかもしれない。協会としてはクラブ員全員の協会加盟をお願いしたいが強制はできないと考える。

加盟するメリット

  • 個人加盟会員のメリットは以下の事項を予定している
    a協会事業参加費の割引 ただし指導員講習会は除く協会大会、対抗リレー、練習会の参加料割引などで計画する。
    b協会事業参加手続きの簡略化 会員番号のみで申込み可能にする。またWEBの利用も促進する。
    c活動実績を協会が記録する 協会事業その他の参加実績や成績を協会が記録保管し公表する。
    d協会内広報を受けられる
    e会員証の発行
  • 団体加盟会員のメリットは以下の事項を予定している
    aクラブ行事について協会加入の傷害保険が適用となる
    b協会資産の借用 フラッグ・パンチ台をはじめ大会練習会開催のための資材を借用できる。
    協会は、今後の財政状況により、希望の多いエミット関係資材を購入を検討する。
    c協会所有地図の割引購入 協会が所有する地図について割引購入することができる。
    dクラブ相互の協力関係
    今後の協議によりクラブ間の地図販売、備品の貸し借りなどについて便宜が図られるよう仕組みづくりを行う。