第1回諮問委員会@梅田(エクセルシオールカフェ) 2008年7月5日(土) 参加者:稲垣孝宣、稲田元樹、小西仁美、柴田早斗未、南部壮志 1.推薦提出者 <女子> 細川彩(奈良女4) <男子> 梅本匠(京都橘4)、佐藤一平(立命館4)、宮本佳記(京都2) 2.議事内容 <女子> 推薦基準は以下である。 第8条 諮問委員会による推薦 4.諮問委員は前項の成績提出のあった者の中からインカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる   男女各1名を選出しなければならない。   ただし、提出者に該当者がいない場合はその提出者の中における当該セレクションの最上位者を選出する。 このことから、推薦提出者が1名であるため、「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」か 否かについて考慮するまでもなく、細川を推薦による通過者とする。 <男子> 推薦基準は女子と同じであるので省略する。 しかし、男子の場合は推薦通過人数に比べ、提出者が多いために、まず、当該セレクションの最上位者でない者 (梅本と佐藤)については、「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」か否かについて考慮 しなければならない。 (これは、他の2名が「期待できない」と判断された時は最上位者の宮本が「期待できる」 か否かを考慮するまでもなく宮本の通過が決定するため) では、このことを考慮するにあたり、「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」者とは、 どのような者かが問題となる。 そのことを判断するためには、過去にどのようなレベルの人が実績枠を獲得していたのかを考えるのが妥当であろう。 秋に開かれるようになってからのインカレロング(04以降)のリザルトを見ると、 枠獲得者のボーダータイムは概ね、トップ比130%前後であることがわかる。 よって、提出された成績のうち、学生トップクラスの130%前後を満たす成績があることが 「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」と判断されるために最低限の必要条件だと言える。 もっとも、それで十分というわけではなく、そのよう判断できるかどうかは個別的に考慮していかなければな らない。 @梅本 提出のあった成績のうち、「学生トップクラスの130%前後を満たす成績」と言えるものは、ミドル予選と KOLA新春大会の成績である。この2つについては、よい成績であり、十分評価に値する。しかし、 いずれもウイニングタイムが20分台前半のレースであり、ロング競技ではない。よって、ロング競技 については判断しかねる。したがって、今回の話し合いで用いられた資料から考慮すると 「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」とは言えまい(全員一致)。 A佐藤 提出のあった成績のうち、「学生トップクラスの130%前後を満たす成績」と言えるものは、ロング@日光、 ミドルセレ@奥鹿野、ロングセレ@大和高原都祁、朱雀OK15周年大会である。それぞれ詳しく検討する。 まず、ミドル競技であるミドルセレと朱雀大会について。ロング競技である「インカレロングにおいて、 実績枠獲得を十分期待できる」か否かという観点から考慮すると、それほど大きくは評価できない。 しかし、後者については、予選同コースの高橋雄哉さん(05ロングチャンプであり、学生レベルのみならず 日本全体のトップレベルの人)に対して124%の成績であることはある程度評価できる。 次に、今回のロングセレについて。MOトップの入谷を学生トップレベルと仮定したとき、佐藤のタイムは 入谷の約132%でありギリギリではある。しかし、ロング競技であることから、ある程度評価できる。 最後に、ロングについて。2007年度は長いマークトルート区間や、パークO的な要素もあり、それまでの年 と比べて、差がつきにくかった大会だったと言える。よって、全体の順位的に実績枠を取れていないが、 佐藤のトップ比約131%の成績は評価できる。 一方、実績枠はタイムではなく30位という順位で決まることから、順位についても考慮する必要があろう。 佐藤は、3回生以下でロングMEに出場した選手内順位は23位(実績枠獲得の30位以内)である。例年、同程度の 順位の者が次年度のロングで実績枠を獲得しているか否かを調べてみると、半数程度は実績枠を獲得している と言える。したがって、佐藤のロングの順位もそれなりに評価できる。 よって、これらのデータを総合的に考慮し、「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」と言える、 とする説と、これらでは決定打に欠き、「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」とは言えまい、 とする説とが対立し、議論が延々と続いたため、諮問委員全員による上記の二者択一の無記名投票を行った結果、 3-2で前者が後者を上回った。 したがって、これらのデータにより「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」と考えられる。 佐藤が「期待できる」と判断されたことから、宮本についても判断しなければならない。 B宮本 提出のあった成績のうち、「学生トップクラスの130%前後を満たす成績」と言えるものは、ミドル予選、 ロングセレ@大和高原都祁、(下山大会@花沢)である。 まず、ミドル競技であるミドル予選と下山大会について。前者ではミドルの実績枠を獲得しており、 後者ではトップ比約125%で3位(ただし20Aクラスなので、トップ選手が学生トップレベルの選手とは限らないので、 ロングセレ実施基準第8条3項に明示された大会と同程度には評価できまい)であるが、それはロング競技である 「インカレロングにおいて、実績枠獲得を十分期待できる」か否かという観点から考慮すると、あまり評価できない。 今回のロングセレについて。MOトップの入谷を学生トップレベルと仮定したとき、宮本のタイムは 入谷の約131%であり、ギリギリではある。しかし、ロング競技であることから、ある程度評価できる。 また、2回生でのセレ次点という結果は素晴らしく、これからの成長も期待できると言えないではないが、 将来のことに関しては未知数であり、その点を判断の基準にするには曖昧すぎて、妥当でない。 したがって、今回の話し合いで用いられた資料から考慮すると、「インカレロングにおいて、 実績枠獲得を十分期待できる」とは言えまい(全員一致)。 3.結論 <女子> 細川彩(奈良女4) <男子> 佐藤一平(立命館4) 以上の男女各1名を、ロングセレ実施基準第8条4項に基づき、2008年度日本学生オリエンテーリング選手権大会・ ロングディスタンス競技部門関西地区代表選手として推薦する。 以上