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第24回笠岡市オリエンテーリング大会
2005年4月24日() 岡山県笠岡市白石島
コース解説 MB/WB/一般組/家族組

【全般】
この大会ではコースは4個作られた。そのうちの第3コースがこのコースである。
MB/WB/一般組/家族組にこのコースを使用した。
テレインは島の西部。この地域は、森が深くなく、遊歩道もしっかりしている。里に下りれば帰り道に迷うことも無い。眺めが良い。Bクラス難易度のコースにはちょうど良いテレインである。

コースはまずは導入編から始まる。海沿いの簡単なコントロールを2個こなしたのちは、Aクラスと同じレッグをこなす。最後は少し難しいコントロールをこなし、開龍寺の北側の尾根を下ってきて会場に戻ってくる。
港、海岸、砂浜、お遍路さん、海上アルプスにとりつく尾根と西側の海、砂岩の尾根と素晴らしい展望。白石島を満喫できるコース設定になっている。トリッキーなコントロールはなく、素直なコースになっている。


【大会を終えて】
Bの優勝タイムが37分。WBの優勝タイムが48分。
一般組の優勝タイムが46分。家族組49分。ウイニングだけ見るとちょうど良い設定になった感じだが、家族組は能力のバラツキが大きい。家族組はMWNのコースに割り振ったほうが良かった。それでも当日は好天に恵まれ、家族組はこのチャレンジしがいのあるコースをなんと全組が完走してくれた。


(→1) 海沿いの記念碑
コース的には単なる誘導コントロール。
このコントロールは港に入港する船から見ることができる。オリエンテーリングのデモンストレーション、宣伝としての意味合いもあった。


(→2) 砂浜の突堤
これも誘導コントロールであり、テンポを上げるためのコントロールである。
コントロール位置が風光明媚。
突堤入り口のガードレールを乗り越えるのが大変そうだった。子供はガードレールの下をくぐり、お父さんはガードレールを跨ぐ。しかしお母さんは苦労していた。

(→3) 祠コントロールへ
ここから細い小径に入る。いよいよ本格的にオリエンテーリングの雰囲気が出てくる。
坂道を登ると目の前に見てくる神社ではなく、その横にひっそりと佇んでいる祠(お遍路さん)。巨大な岩崖の下にあり、白石島らしさ全開。
ここはAクラスと共通コントロール。

(→4) 尾根上の岩崖へ
このルートは尾根たどり。3番で一気に高度を稼いで、開けた場所からは瀬戸内海がチラチラを見えるようになる。
4番は尾根上の崖で、そのまま直進すればA難易度のコントロール位置となる。
道沿いにコントロール南側まで進んで、通行可能度の良い森に少し入れば難易度が下がる。
家族組でも子供を小径に残して、お父さんだけがコントロールに行けばよい。
いずれにせよ、地図をきちんと見なくては見つからないが、地図をきちんと見ていれば上級者から中級者まで対応できるコントロール位置となっている。
ここもAクラスと共通レッグ。


島の西側
海の眺めが良い
(→5) 島西側の海が見えるお遍路さん
いよいよ海上アルプスと言われる山塊にとりつく。
多少のヒネリを入れて海上アルプスの山塊の西側に一旦誘導してある。コントロールは白石島定番の祠(お遍路さん)。
(5)脱出直後に小径の立体交差なる珍しい場所もあり、ここを見てもらうことも、このコースのみどころのひとつに考えた。
ラップを見るとこのコントロールで激しく迷った人が多い。
等高線と道の関係を読み取れないとなかなか辿りつけない。

(→6) 開龍寺北の展望台へ
高山展望台の北斜面を等高線に沿って遊歩道が通っている。この遊歩道をうまく捉え、途中でいくつか遊歩道を乗り換える必要がある。遊歩道はアップダウンがかなり多く、体力を使うしマップコンタクトも難しい。
コントロールのある展望台は瀬戸内海の絶景が望める。
一般組、家族組はこのコントロールで一休みした人も多かったのではないだろうか。


(→7) 瀬戸の絶景を眺めながら
(7)に至る開龍寺の尾根道は砂岩でできており、低木しか生えていない。ここからは瀬戸内の絶景が眺められる。しかしこの尾根道をただ下るだけではコントロールには到着できない。コントロールのあるお遍路さんは、この尾根道から脇道に一歩入らなくてはならないからだ。
多くの家族組がここで時間を費やしている。コントロールが難しかったからか、それとも(6)の展望台でパンチしたあと、かなりの時間休憩したからか。
(→8/Finish) 集落を眺めながら
最後は集落に降りてきて会場にもどるだけ。絶景の余韻とともに。