SPORTident(SIカード)パンチについて

電子パンチSPORTidentシステムの概要

紙のコントロールカードにかわり、各コントロールでの通過証明を電子的に行うシステムで、欧州や北米では主流を占めるシステムです。

大会参加者が使用するデバイスは次の2つです。

1) SIカード
指にはめて使用するコントロールカードです。カードには電池が含まれていないためコンパクトでかつ軽く、大変持ちやすい。紙チェックカードと同じく30ヵ所での記印が可能。
写真1:SIカードを人差し指にはめる写真2:JWOCチームではやっている着け方(おすすめ)
《写真1:SIカードを中指にはめる》 《写真2:JWOCチームではやっている着け方(おすすめ)。指でSIカードをはさむと安定するのでパンチしやすい上、紛失防止にもよい。》
写真3:パンチ台に取り付けられたSIステーション
2) SIステーション
コントロールやゴールに設置されるデバイス。ステーションにSIカードを差し込むと音と光で反応し、確実にパンチできたかどうかフィードバックが得られる。差込口には方向性がなく、どの方向から近づいても簡単にパンチが出来る。



《写真3:パンチ台に取り付けられたSIステーション。穴があいていてそこにSIカードを差し込むようになっている。》



また大会運営者が使用するデバイスも参考までにお知らせしましょう。

1)マスターステーション
パソコンとSIカード&ステーションを結びつけるインターフェイス。SIステーションへのコントロール記号の書きこみやSIカードの読み出しはこのマスターステーションを介して行う。
2)ソフトウエアOE−2000
SPORTident社自慢のソフトウエア。所要時間計算やペナチェック、速報印刷、ラップ表印刷はもちろん未帰還者リストまで処理可能。

現在日本には約1,000個のSIカードと100個のステーションがあります。

会場にて

欧米では、各参加者は自分のSIカードを持っていて大会申込時にその番号を主催者に知らせます。持っていない参加者は主催者からレンタルあるいは購入することになります。

日本ではそうした体制がまだできていないので、今回の全日本では原則的に主催者が全参加者のSIカードを準備します。

大会会場についたら受付にてSIカードを受け取ってください。その際、SIカードに記されているクラス、スタート時刻、氏名が正しいかどうかチェックしてください。

スタートへ向かう際にはSIカードをお忘れなく!

=重要=

SIカードをなくさないようにご注意ください!

紛失しないようしっかりゴムバンドを締めて、競技中にゴムバンドが緩まないようにしましょう。下記の写真のように、

  • ゴムバンドを折り返してもう1度ホルダーに通す(写真4)、あるいは
  • ビニールテープでゴムバンドを留めておく(写真5)のもよい工夫です。

ただし、ゴールで回収困難にならないようご注意を。

写真4:ゴムバンドを折り返し、もう1度ホルダーに通そう写真5:ビニールテープでゴムバンドが緩まないよう補強
《写真4:ゴムバンドを折り返し、もう1度ホルダーに通そう》《写真5:ビニールテープでゴムバンドが緩まないよう補強》

スタート地区

スタート付近に設置されるチェックステーションでSIカードを差込み、「ピッ」と音が鳴るかどうか確認してください。反応すれば、あなたのSIカードは「クリア(過去のデータが消去されている)」されていて、今回の大会に使用できる状態にあります。音が鳴らなければ、前回のデータが残っているか、あるいは正常に作動しない可能性があるので係員に申し出てください。

スタート時刻3分前になったらスタート枠に入り、係員のチェックを受けてください。EMITシステムでは「アクティベーション」および「スタートユニットへのセット」が必要ですが、SIシステムでは、特別な操作は必要なくスタート時刻になったら競技を開始してください。紙のコントロールカードの場合と同じです。

コントロール

正しい番号であることを確認してSIカードをステーションに差し込んでください。音と赤色のランプがつくことを確認してください。

写真6:コントロールでパンチする塩田純子選手(京都橘女子大)写真7:コントロールでパンチする深川陽平選手(京都大OB)
《写真6:コントロールでパンチする塩田純子選手(京都橘女子大)》《写真7:コントロールでパンチする深川陽平選手(京都大OB)》

写真8:譲り合って順序良くパンチ《写真8:譲り合って順序良くパンチしてください》

=重要=

  • 自分の番号ではないコントロールでパンチしてもSIカードは音と光を発します。音と光が反応しても、正しい番号だとは限らないのでご注意を!
  • 違う番号のコントロールでパンチしても、その後正しいコントロールに行ってパンチすればOKです。万一隣接コントロールをパンチしてもあせらず正しいコントロールに向かってください。
  • 万一、パンチできない場合は…
    1. ステーションがひとつしかない場合には、普通のパンチ(シルバ社製)がついています。地図のリザーブ欄にパンチしてきてください。
    2. ステーションが2つある場合には、もう一方でトライして下さい。両方だめな場合は、普通のパンチ(シルバ社製)がついています。地図のリザーブ欄にパンチしてきてください。
  • パンチできる回数は30回までです。
  • カードは通過したコントロールの順序も覚えます。逆まわりをしたらバレますのでご注意を!
写真9:フィニッシュステーションにSIカードを差し込んで競技終了!

ゴール

計時線上に「フィニッシュステーション」を設置します。ステーションに差し込んだ時点で計時が終了します。ゴールでは係員がSIカードを回収します。



《写真9:フィニッシュステーションにSIカードを差し込んで競技終了!》








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ページ作成:第28回全日本オリエンテーリング大会HP担当(joc2001@ns.orienteering.com)
最終更新:2001年11月15日(木)