CC7 コースプロファイル 2002年8月22日現在
作手村の山川です。昨日午後3時半にCC7のコース点検終了し、やっと確定致しました。前日及び当日の配布物に掲載しますが、村越原稿からの変更点もありますので、チームの戦略上結構重要な情報であると思われます。このML上及びWEBに掲載します。
(以下プランナー村越の原稿)


全般に
 GPSによる測位成果を本格的に使った国内初の地図である。等高線による地形表現が正確なことはもちろん、旧来の地図にありがちであった特徴物間の歪みもほとんどない。したがって、正確なナヴィゲーションの醍醐味が味わえるだろう。
 テレインの性質上、いずれのレッグも舗装道路を走る距離が多くなっている。コースの組み合わせによる距離の違いは大きくはなく、同一レッグでは、タイム差は1、2分であろうと予想される。

1,2、4,5走
 4コースを通して、テレイン内でも比較的平坦な部分を使ったレッグが主体である。テレインの性質上、前半から中盤に移行するにあたって、多くの舗装道路を通過するが、ルートチョイスに配慮が必要なレッグが配置されているので、道走りの部分でも気が抜けないはずである。
 1,2走は、中盤から後半にかけて急な斜面の領域でのレッグが組まれている。この部分はテクニカルな要求もさることながら、登りに負けない体力と気合も要求される。予想トップタイムは32分である。
 4,5走は、全体的に登りを抑えてあるので、全体をとおして気持よく走れるだろう。中盤の山すそのレッグは一見簡単そうだが、慎重なアタックを忘れると手痛いしっぺ返しを受けるかもしれない。予想トップタイムは29分である。

3,6,7走
 南部の急な山塊に中心となるレッグが組まれており、体力・技術ともに高いレベルのものが要求される。特に7走では急な斜面では微妙なルートの取りようで、タイムが大きく左右される。体力派にとっては本領の発揮できるコースだが、同時に技術派にも、「柔よく剛を制する」の楽しみが待っているかもしれない。予想トップタイムは、3,6走で36分、7走で46分である。



(山川補遺)
 DGPSを使ったO-MAP成果地図は、矢板インカレのモデルとリレーに続き、本大会で3枚目となる。本大会のテレインのように全般に急峻なテレインでも、GPSの測位成果により、どの部分を通ればより速くファインに通過できるかが地図から正確にみて取れるので、平坦なテレインを走っているのと同じような巡航速度も可能となる。

 今回のコースはそういう利点も大いに活かしたダイナミックな設定となっている。テクニカル区間の3・6走、そしてエース区間の7走については、そのことが言える。
私がコース点検に入っての率直な感想は、ビューティホーあーんどエクセレント! 特に7走は、さすが村越が組んだコース、松澤も鹿島田も絶賛すること間違いなし。コースプランの模範、教科書に載せて永遠に称えたいくらいのスンバらしいコースです。大会以降の合宿などでは、ぜひもう一度このコースをチャレンジしてください。

 世界を目指す女子オリエンティアも一度はこのコース走っていただきたいです。オリエンテーリングに魅せられた者なら、誰でもアドレナリン出まくりです。こんな地図でこんなコース走れることは、CC7というステージで、息詰まるようなレースしていることを忘れさせてくれるかもしれないほど、幸せでとても贅沢な思いを感じることでしょう。実際、ここまでのレベルに行き着くのにくるのに我々は多くの汗を流していますし、この超贅沢な提供物に対し、選手の皆さんは素晴らしい走りのパフォーマンスでそれに応える義務がある。本当にそのようにコース点検しながら思いました。で、本人もこのコースを46分で走破しています。

さて、このようにどんな言葉を尽くしても、誉めたりないほど3・6・7走は素晴らしいコースですが、1・2走、4・5走では、ちょっと事情が違っていました。本人も30分の設定は大きな壁だよ、とは言っていましたが、かれも大変に忙しい奴ではあるので、その先もっと汗をかくことをやめてしまったようです。

 点検していて、えっ! こんな狭くて急な沢、大変な数の参加者登らせるの? あれあれ、登りでも下りでも使っているんじゃん。おじさん、勘弁してよ。多くの女の子もこのコース走るんでっせ。
上から人がわらわら降ってきて、滑落全身打撲のけが人多数でそうなコース、とてもOK出すわけに行きません。もっと万人受けできるように変えないと・・

 というわけで、本人不在のまま大会直前になって変えてしまいました。1・2走は、オリジナルを尊重しながら、危険箇所をさけ、できうる限り登りを減らすよう若干の変更をしました。4・5走については、後半をまったく組替えました。そこでまず皆さんにお知らせしなければならないのは、
今回のレースでは1・2走と4・5走ではトップタイムにして3〜4分の確実に有意な差がある、ということです。修正したとはいえ、それでも1・2走は多くの女子ランナーにとっては、「えーっ! ここ登るの?」という厳しい斜面が待ち構えています。

 従来、上位を狙うチームにとって、女子選手は1・2走で集団に埋もれさせて、ある面集団を利用して、そこそこの成績で帰ってきて、制限選手のハンディを早めにこなし、3走以降の有力選手で追い上げ、5走あたりではすでにトップ争いしている、といった戦術を取るチームがほとんどであった。
 でも、私は内心このやり方には不満であった。女子が主役になることが無いからである。そこで今回は、女子専用走順というルールを設けた。そして、この有意な差である。村越が32分で走破しているとはいえ、1・2走の厳しさは特に女子にとって、本当に厳しいものにあるであろう。
 かといって、4・5走はコース組みなおしによって圧倒的に距離を登りを減じたとはいえ、その後半部分において、1・2走のそれより、コントロールへのアタックやルートチョイスで若干難しい設定にした。山川が言っている「若干」なので、万人はどう感じるかも、実は戦術上、肝になるかもしれない。

さあ、あなたのチームはどんな戦術で、今年のCC7に臨むのであろうか。
1・2走 4800m ↑250m
4・5走 4550〜4650m ↑165m
3・6走 5200m ↑300m
7走   6700m ↑355m