今いろいろな紙で地図印刷のためしをやっています。
私のプリンタはエプソンのＰＭ４０００-ＰＸ（Ａ３ノビ対応）ですが、
マット紙（写真用の光沢のないコート紙）に印刷すれば、オフセットに
見劣りしない印刷精度（下手なオフセットよりきれい）が得られます。

下記は、メーカ,型名,厚さ,値段です。(2),(3)はインクジェット用では
ありませんがちょっと試してみました。それ以外はインクジェット用の
マット紙です。また値段が書いていないのは、10円以下です。

(1)Konica,k1k100A4SH,0.155mm,スーパーハイグレード
(2)Ito-ya,HP103white,120g/mm2,ハイパーレーザコピー
(3)Ito-ya,HP101white,100g/mm2,ハイパーレーザコピー
(4)Kokuyo,KJ-1315,0.15mm,ウルトラハイグレード
(5)Epson,KA450PM,0.23mm,20yen,ＰＭマット紙
(6)Kokuyo,KJ-31N,0.21mm,13yen,厚紙用紙
(7)Canon,HR-101S,?mm,高品位専用紙
(8)EpsonKA4100SF2,0.11mm,スーパーファイン専用紙２
(9)Plus,IT-125PO,0.19mm,12yen,厚紙ＰＯＰ用紙

結果
（Ａ）厚さ/しっかり感：持ったときの質感、厚さ等、他の地図を参考に
（Ｂ）印刷精度（○：オフセット印刷と比べて同等またはよりきれい）
　　　　　　　（×：オフセット印刷と比べて見劣りする）
　　　　　　　　10倍の拡大鏡で線などのエッジのきれを観察
（Ｃ）：折しわテスト：折ってくしゃくしゃにしたときの耐久性
（Ｄ）：耐水性（水にぬらしたブラシで数回こする）
　　　強く何回もこすれば全てＮＧ。ビニール袋に入れることを
　　　前提に程度を比較した。万一ビニール袋が破けたときを想定。
（Ｅ）：値段
（Ｆ）：総合判定

　　　（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）（Ｅ）（Ｆ）
（１）　○　　○　　○　　△　　○　　○：耐水性にこだわらないとき
（２）　○　　×　　○　　○　　○　　×：非マット紙、インクがにじむ
（３）　○　　×　　○　　○　　○　　×：非マット紙、インクがにじむ
（４）　○　　○　　○　　○　　○　　◎：これがよさそう
（５）　×　　○　　○　　×　　×　　×：厚すぎる
（６）　△　　○　　○　　○　　△　　△：厚くて、高価
（７）　△　　○　　○　　○　　○　　○：ちょっと薄い感じ
（８）　×　　△　　△　　×　　○　　×：薄くてＮＧ
（９）　△　　○　　○　　○　　△　　△：厚くて、高価

（大場氏＠サン・スーシ）

ＯＣＡＤ８でのコース込みのプリンタによるダイレクト印刷を
試しています。今回はＢ４の用紙を試してみましたので報告します。
Ａ４サイズで最適と思った用紙[Camap471]のＢ４サイズはありませ
んでした。

Ｂ４は小さい店ではあまり売っていないのですが、大型の量販店では
種類もそろえています。探した結果では下記の候補がありました。
（メーカ名,品名,型名,厚さmm,１００枚セットの実売価）
（１）コダック,スーパープレミアム,SPB4-100,0.13,780
（２）サンワサプライ,スーパーファイン用紙,JP-HC100B4,0.11,1280
（３）コクヨ,ハイグレード再生紙,KJ-S1100N,0.123,880
（４）エレコム,ハイグレード用紙,EJK-HB4,0.138,1280
（５）エレコム,ハイグレード再生紙,EJK-HB4E,0.141,1280
（６）プラス,スーパーハイグレード,IT130SH,0.12,740
（７）マクセル,高画質マット用紙,IJ-SFSB4-100,0.13,1280

このうち（１）と（５）と（７）を試してみました。
プリンタはＰＭ−４００ＰＸで、ＭＣマット紙設定です。

いずれも印刷結果は良好でした。こすりとか、耐水とかは皆同じ程度で
ビニール袋に入れれば、実用上は問題ないと思います。
ただし、（１）のコダックは紙が薄手でちょっと頼りないのと、
ベタグリーンなどの印刷で紙が「ボコ」になる感じが他に比べて
少し大きいです。まぁこれらは程度問題なので、安く仕上げるなら
コダックですね。
私のお勧めは、（７）のマクセルです。ちょっと高価ですが、
（５）のエレコムよりも少しだけ紙のしっかり感があるような
気がします。これもビニールに入れればあまり関係がないとは思い
ますが。

(2002年10月09日）

こんどは色合いについてです。
（前のメッセージで、プリンタをＰＭ４０００ＰＸに訂正します）
ＯＣＡＤのデフォルトの色設定で、そのままプリンタで印刷をすると
コンタは赤みがかり、グリーンも鮮やかに目だってしまいます。
そこで色を少し修正して、地図を見やすくしてみました。
お手本はＲＭＯの落ち着いた色合いです。
プリンタはＰＭ４０００ＰＸを使用し、マット紙に「ＭＣマット紙」
設定で印刷しました。印刷時のオプション設定での濃度は９０％です。
C:Cyan,M:Magenta,Y:Yellow,B:Blackを示しています。

まず等高線の色(Brown)です。
デフォルトはC0%,M55%,Y100%,B18%ですが、C0%,M30%,Y60%,B10%にすると
だいぶ落ち着いてきます。さらに邪道かもしれませんが、Cyanをちょっと
入れるとＲＭＯに近づいてきます。(C10%,M30%,Y60%,B10%)
でもこれではちょっと薄くて緑の中のコンターが見にくいので、
Blackを足します。(C10%,M30%,Y60%,B20%-25%)
Blackの量は好みですね。

次に緑ですが、これはYellowを減らして、Blackを少し加えています。
()内はデフォルト値です。
Ｄヤブ:C:80%,M0%,Y60%,B10%(C:76%,M0%,Y91%,B0%)
Ｃヤブ:C:40%,M0%,Y40%,B10%(C:45.5%,M0%,Y54.5%,B0%)
Ｂヤブ:C:20%,M0%,Y20%,B10%(C:23%,M0%,Y27.5%,B0%)

さらに敷地(Settlement)についてもちょっと鮮やかなので変えてみました。
同じく、()内はデフォルト値です。
C38%,M27%,Y80%,B0%(C38%,M27%,Y100%,B0%)

以上は一例でまだまだ改良の余地があります。他の方でプリンタ印刷をやって
いる方の情報を期待しています。

(2002年10月09日）