Q.
 原図をスキャナーで読みとり、 Options-Open templateで下絵として取り込んだ後、Options-Scalesで「地図および原図の縮尺の設定・・」で同一の縮尺に指定したが、グリッドの間隔と原図の大きさが一致しないのはなぜ?
  
A.
 これは、きわめて"typical"なつまづきですね。
 スキャナーの解像度と画像の解像度が一致していないのでしょう。
 一度、何かしらのグラフィックソフトでの操作が必要です。
 例えば、photoshopの場合、[イメージ]→[画像解像度]で、スキャナーの設定にあわせます。
 onlineマニュアルの scanning a template とか scales あたりを参照するとわかると思います。
  
 数値さえ設定を間違えなければ基本的に8bit300dpiで取り込んでぴったりですが、回転方向はajustしなきゃいけないし、そもそもの原図
distortionに納得いかない場合が多くあります。
 F9でajustするわけですが、便利な反面ちょっと操作を誤ると、「ムンクの叫び」が如く、ひどくねじれる場合がありますね。また、F9で強引に各調査範囲を接合することを繰り返していると、最後の区域は、ものすごくゆがんで、精度を損なうことになります。
 通り一遍のマニュアル通りだと、確かに「原図 distortionに納得いかない場合が多い」ですね。
  
 <羽鳥氏のTips>
  結局方眼紙等で、できるだけ原図の上に正確に座標を落として、それを
ajust templateする際に厳密に合せます。そうすればtemplate取り込み縮尺や方向なんかはあんまり関係ありません。
 <山川氏のTips>
  ajust templateした後、そのtemplateの状況をscaleで確認します。通常、縦横1/7500なわけですが、これは縦横でひどく違う数字
 だったりすると、無理に合わせただけで、この後の作業に大きく問題を残す事になります。これを、なるべくtemplateとO-MAPを一致させた状態でscaleもなるべく縦横とも1/7500に近づけることがコツといえます。
  例えば、細長い調査範囲をajust templateする場合は、細い部分のajustには、相当する比例配分で地図のない部分にF9を打ったりしています。#方眼紙利用と理屈は一緒かな。
  また、新たにopen templateする際は、scaleを縦横とも1/7500に指定し直しておいた方がいいでしょう。
  
  
 ところでtemplateは2Mまで(じゃないとメモリーオーバー)という制限がありませんでしたっけ?
 これは、wincacsの制限ですね。ocad自体は10メガでも20メガでも耐えますよ。但しマシン(メモリ)がプアだとスワップしまくりますね。  |