Illustrater Fileを直接編集する

 
MapStudioを使っていると保存でよくこけるという話はよく聞きますが、ごくまれに保存はできたファイルが開けなくなることがあるようです。
こんな時はイラストレータファイルの中身をテキストエディタで修正して復旧させることができます。
 

おかしくなったファイルは、開いたときに、
 
イラストレーションを開くことができません。・・

違反したオペレータ: xxx
状況: xxxxxxxxxxxxxxxx

(xxxxxには適当な文字列が入ります)

のようなダイアログが出ました。
「違反したオペレータ」とはイラストレータフォーマットによらない記述の該当箇所、「状況」はその違反箇所の直前の記述が表示されるようです(イラストレータフォーマットはテキストです)。

このときの対処法は、
(1)問題のイラストレータファイルをテキストエディタで開く。
(2)「状況」に出てきた文字列を検索し、その付近の違反箇所を特定する。
(3)違反箇所を削除して保存する。
(4)イラストレータで開き直す。

私の場合は、違反したオペレータの箇所は文字化けをしておりました。ここで、削除する単位に注意が必要です。削除後のデータがイラストレータのフォーマットに違反しないようにする必要がありますから、そのオブジェクトをまるごと削除するか、あるアンカーポイントのデータだけを削除するかしないと、上手く開けるようになりません。

ベジェ曲線のオブジェクトのデータは、例えば、
=======================================
1 0 0 0 K
800 Ar
0 J 0 j 1.4881 w 4 M [12.7559 1.063 ]0 d
%AI3_Note:
0 D
0 XR
76 480 m
89 505 121 514 128 490 c
135 466 160 413 182 433 c
204 453 211 497 233 486 c
S
=======================================
のように1オブジェクトが記述されるようです。

繰り返されるアンカーポイントのデータ「89 505 121 514 128 490 c」などの部分が壊れたデータになっていれば、その行だけ削除します。それ以外の場所ならばこの1オブジェクトをまるごと削除が無難でしょうか。

そうすれば、とりあえず開けるようにはなります。削除したレコードは当然なくなりますから、あとで修正する必要があるでしょう。
 

以上情報提供 中村弘太郎