オリエンテーリングの説明
 
 
Q. オリエンテーリングってどんなスポーツ?

A. オリエンテーリングは地図上に示された地点を通過してくるスポーツです。
普通、スタートして地図に示された地点を全部回ってきてゴールするまでの時間の速さを競います。途中どのようなルートを通っても構いません。競技者の好きなルートを通っていいのです。速く正確にコースを回ってくるために正確な地図とナビゲーションを助けるコンパス(方位磁石)を使用します。
 地図上で示された地点まで(コントロールといいます)行くと、目印となるフラッグがあります。このフラッグに番号が書かれており、この番号と地図で指示された番号とが一致するかどうかで、競技者は正しい地点に到達できたかを知る事ができます。フラッグはその地点に行けば必ずすぐに見つかるように設置されています。オリエンテーリングは正しい地点に到達することが競技の本質で、フラッグを探すことではありません。そこが「宝捜し」とは根本的に異なる部分です。
 競技者はコントロールカードをいうカードを持って競技します。正しいフラッグに到着するとパンチという器具でコントロールカードにマーキング(穴あけ)を行います。このマーキングのパターンが各フラッグによって異なっており、正しいフラッグに行かないと正しいマーキングが出来ません。競技者がゴールする時、コントロールカードが回収され、コースを正しく回ったかどうか判定されます。
通常、1-2分間隔の時差スタートで行われます。

Q.オリエンテーリングの楽しさは?

A.まず一番は自然の中を歩いたり走ったりすることです。とても気持ちのいいものです。
そのほか競技中のルートは自分で決めること、未知の森、未知の土地に出会えること、クラブのメンバーとの楽しい交流、イベント参加、運営の楽しみ、などいろいろあります。

Q.オリエンテーリングで必要な用具は?

A.地図とコンパス(方位磁石)です。地図は競技会主催者が用意します。
競技会などではオリエンテーリング専用に作られた地図を使用します。オリエンテーリングに使用する地域は主催者などによって現地調査が行われており、抜群の精度を持っています。等高線の詳細な修正、ケモノ道や泉、岩石の位置や森の状態など、森の中をナビゲーションする上で必要な情報がぎっしりと詰まっています。
地図上ではスタート地点が、回ってくるべきポイントとその順番がと数字で、ゴール地点がで示されています。これらの情報は国際統一記号で地図上に表記されています。このため、たとえ言葉の通じない国でも地図さえあれば競技することができます。
コンパスとは方位磁石の事です。オリエンテーリング用コンパスは磁針が安定するように内部にオイルが入っているのが特徴です。

Q.オリエンテーリングってどんなところでやるの?

A.丘陵地帯や低い山などで行ないます。
東京、大阪、名古屋などの大都市の近郊でも行われています。また大規模公園などを利用する事もあります。そのほか富士山の山麓、八ヶ岳山麓、日光などの森の奥深い場所でも行われる事があります。

Q.オリエンテーリングの起源は?

A.北欧で始まったスポーツです。
今でも北欧は世界で一番オリエンテーリングの盛んな地域です。数多くのイベントが開催され、多くの人が森の中を楽しんでいます。森と湖に囲まれた北欧の暮らしがオリエンテーリングのルーツになっています。