インカレショート2002感想
2002年11月
 
2002年度日本学生オリエンテーリング選手権ショートディスタンス競技
女子選手権者
宮内佐季子(京都大学2年)


 天気の悪い中走らせて下さった運営者の方々、突然のことにもかかわらず前走をしてくださった方々、本当にありがとうございました。今回のインカレショートは優勝しようと思って走りました。言い換えれば、優勝すればいいや、と思って走りました。

 前日のレースを走って、後半は思い切って走れること、他の人とは思った以上に走力差があることを確認でき、また、不安でしょうがなかったリレーの一走を無難にこなしたことで調子に乗っていました。
 また、雪が降りそうだということで、夜になって益々調子に乗ってきました。久しぶりに京都を離れて菅平に来て雪の中でオリエンできる!と思ったら楽しみで楽しみで、前日の晩は雪の中で滑りながらオリエンをする夢まで見ました。そして朝、実際に雪が積もっているのを見たときの喜びと言ったら! もちろん、雪が好きだから嬉しいというだけではなく、自分が競技者として悪条件に強い方なので有利だということも考えていました。そんなこんなでうきうきわくわくしてスタートしました。

 決勝は全体を20分とすると、オープン地帯に出てからどうしても10分はかかってしまうので、勝負を避けるべき難しい部分は長くても10分。10分我慢して丁寧に進めば、あとは追い上げるだけ。という計算でした。そして、後半10分なら追い上げられるのは2分ぐらいなので、前半で不安だったら2分までなら保険として使ってもいいと自分に言い聞かせました。今考えるとレース前に楽天的な自分に愕然としますが、本当にこう考えていました。

 計画通り難しいと思った所では徹底的に勝負を避け、道をまわり、よく止まってまるで新人のような動きをし、その代わりミスをせず、感覚的には2分前後余計に使った感じでした。そしてあとは走るだけ。10秒ぐらいのミスはしましたが…(体感) ゾンビ化しながらもがんばって走りました。そして予定通り優勝。大きなミスをしなければ勝てると前日から確信してはいましたが、
実際に勝った時は、本当に嬉しかったです。

 今回は挑戦者ということで勝てばいい、というレースをしましたが、インカレクラシックでは勝つだけでなく、速いレースをして勝ちたいです。田島さん、黒河さん、石川さん、もっと高いレベルの戦いをしましょう。
 そして、西尾さん、新宅さん、楠本君、岡野さん、昇平さん、誰でも良いから京大でアベック優勝しましょう。