ペナルティの考え方
1998年12月12日
 
 大きな大会になるとペナが確定しているのにも関らず、「タイムを教えて欲しい」と苦情を本部に持ち込む人がいる。小さな大会で運営に余裕があれば特別サービスとして教える事がないわけではない。しかし、今回の様な比較的大規模な大会ではこうした要求は断った。
(1996年11月第19回長野県オリエンテーリング大会)

 オリエンテーリング競技は、以下のような形式を前提として成り立っている。

 ・主催者よりスタート前にコントロールカードと地図を貸与される。
 ・スタートする。ここから計時がはじまる。
 ・決められたコントロールをすべて回ってコントロールカードにパンチする。
 ・ゴールする。ここで計時が終了する。
 ・コントロールカードと地図を主催者に返却する。
 ・その他ルールで定められた事を実行する。あるいは守る。

 この行為を完全に行った者のみが、正しく競技を行った者として、評価されるのであり、それ以外は正しく競技を行う事ができなかった者として失格となる。
 今回、私達はそう考えて、ペナ確定者のタイム発表を一切していない。

 「ペナが確定しているが、せめてタイムだけでも教えて欲しい。」という要求はは心情的に理解できないこともないが、これは大胆に言い方を替えると、「マラソン大会でコースをショートカットして失格になったが、せめてタイムを教えて欲しい。」と言っているのと同じである。オリエンテーリング競技大会の正しい競技者としての前提条件を満たしていない限り、もはやタイムには意味がないのである。

  
意見提供:木村佳司