空中写真を選ぶ
2000年1月21日

 
 ここでは実際に2000年1月20日に空中写真を発注した時の体験に基づいて書く。
  
場所の特定
 販売部のカウンターへ行き、「空中写真お願いします。」
「どのへんでしょうか?」と聞かれるので「●●県■■郡」と言うとその周辺の空中写真の資料を出してくれる。
 その中から目的とする範囲を選び出す。
 
 
撮影年代の特定
 同じ範囲の中に何枚も撮影場所を示した地図が掲載されている。これは歴代の撮影記録がすべて記載されているのである。
 普通オリエンテーリングの地図を作成する時は最新の写真のみ使用する。地図には撮影年が書いてあるので、最新の撮影年が書かれた地図を一枚だけ選ぶ。

 撮影は数年ごとに行われているようである。また撮影年によっても飛行軌道の間隔や飛行高度、撮影範囲が違うので、このへんの情報もチェックしておきたい。
 古くは米軍が日本を調査した時の写真もある。誤って古い撮影年の地図を見てしまわないように注意する。

 最近撮影された写真は縮尺1:25,000でフィルムに収められている。撮影間隔も隣り同士が60%づつ重なるように撮影されている。

 

撮影場所の指定
 上記により撮影の飛行航跡の地図を選ぶと、その中から撮影場所を指定して、これを印画紙に焼いてもらうための発注をすることになる。

 今回発注した最新の空中写真では以下のような撮影が行われていた。


 

 撮影は230mm×230mmサイズのフィルムに1:25,000で納まるような範囲で撮影が行われており、撮影間隔は、隣接同士で60%づつ重なるように撮影されていた。
 60%も重なりあうのは同一飛行航跡の隣接写真との間だけであって、別の飛行航跡の写真とは殆ど重ならない。

 この空中写真の同一飛行航跡上の2つの地点「●」で撮影した隣接写真を使用して実体視できるのは以下のとおりとなる。
 


 

 この実体視可能な部分がオリエンテーリング調査原図全域をカバーできるように空中写真を選ぶ必要がある。
 

 
 
白黒写真かカラー写真か?
 空中写真には白黒フィルムで撮影されたものとカラーフィルムで撮影されたものがある。
 もちろんカラーフィルムの方が記載されている情報量は多く、植生などの判別も容易なため、図化の際はカラー写真を利用することが望ましい。
 しかし、それ以上に重要なのは写真の撮影年月日がより最新であることである。
 今回発注した範囲は最新の撮影は白黒だったのでこれを発注した。
  
  
焼き付け方法の指定
日本地図センターでは指定した撮影のフィルムからの焼付方法を指定することができる。
指定方法 費用
密着 230mm×230mmフィルムを原寸で印画紙に焼き付ける。仕上がり寸法は230mm×230mm \1,150/枚
(白黒)
2倍 230mm×230mmフィルムを2倍で印画紙に焼き付ける。仕上がり寸法は460mm×460mm \1,950/枚
(白黒)
4倍 230mm×230mmフィルムを4倍で印画紙に焼き付ける。仕上がり寸法は920mm×920mm 忘れた

制約事項1
Harver社での図化は実体視を前提としているので違う撮影ポイントから撮った2枚の写真の範囲が重なっていなくてはならない。

制約事項2
Harvey社での図化を前提とすると、図化機の問題で230mm×230mmの写真を使用しなくてはならない。

 もし、縮尺1:12,500を得るために空中写真を2倍焼付にするとHarvey社の図化機に入らなくなる。ここで図化機に入れるために空中写真を230mmサイズで裁断したりすると、2枚の写真で重なる範囲は図化することは可能かも知れないが、多数の枚数の空中写真が必要である。

 今回はとりあえず密着焼付と2倍焼付の2種類を購入した。
2倍焼付の場合はそのままでは図化機に入らない。そこでもし必要なら適当にカットして使ってくれというコメントとともにHarvey社に送った。 

 しかしながら2倍焼き付けにしたところで、元のフィルムは同じなので位置精度は変わらない。空中写真のずれの原因は、カメラレンズの歪みなどだから、縮尺が小さい写真は高い高度で撮影していることになり、レンズの歪みなどで、絶対位置精度が落ちてくる。

  

受取方法の指定
日本地図センターの空中写真の受取り方法は、2000年1月現在で以下の4通りしかない。

・配送
・日本地図センター東京での受取り
・日本地図センター筑波での受取り
・国土地理院本院での受取り

 たいていの人は配送指定となる。
発注して配送まで約1週間-2週間かかる。