Nagano-3days ご挨拶
実行委員長:木村佳司
1997年11月
 
 
 本大会に参加していただき誠にありがとうございました。

 当日は絶好の天気に恵まれました。牧場地区を中心とした菅平高原でのオリエンテーリングと、そこから見えるパノラマを堪能されたことと思います。
山深いテレインだけに悪天候の場合は遭難の危険性もあり、私たち主催者側も天気だけが心配でした。大会の前日にはテレインに初雪が積もりました。しかし、大会の行われた3日間は快晴となりました。大会の成功は、まず天気に感謝したいと思います。

   
 この大会は当初、朝日大会となるべくして企画されました。「1997年秋に菅平高原で朝日大会を行う」という構想がまずありました。その構想を軸に、色んな事が企画されました。
1995年に菅平高原シリーズの第一弾として第17回長野県オリエンテーリング大会が単日大会として開催されました。この大会は単に長野県のローカル大会としてだけではなく、この年の日本学生選手権大会の北信越地区の選考会も兼ねました。
続いて1996年にシリーズ第二弾として「第19回長野県オリエンテーリング大会」が2日間イベントとして開催されました。この大会は第4回日本学生オリエンテーリング選手権ショートディスタンス競技大会も兼ねており、全国から多くの学生オリエンティアを集め、ショートディスタンス種目の学生日本一を決定する競技会となりました。
 そして今年、この大会がシリーズ第三弾として3日間のイベントとして開催されました。3日間の期間中に、ショートディスタンス種目、クラシカル種目、ナイト種目、リレー種目の4イベントを開催しました。単日大会が主流の日本のオリエンテーリングシーンにおいて、この企画は料理のフルコースのような内容だったと思います。さらにクラシカル種目については日本オリエンテーリング協会の公認をいただき、今大会のメインディッシュとなりました。
   
 この大会は海外からもお客様がいらっしゃいました。韓国、香港、ロシア、スイス、フィンランド、イギリスから合計20名弱ですがご参加をいただきました。特にロシアからは応援を含めて10名以上の参加をいただきました。中には非常に力のあるランナーもいらっしゃいます。今後も良きライバルとして友好を深められれば良いなと思います。
   
 競技地域の大部分は菅平牧場畜産農業協同組合ならびにダボス牧場畜産農業協同組合で管理されている場所です。この場所をそれぞれの組合にお借りできた事に感謝したいと思います。本当にありがとうございました。
11月1日と2日のイベント会場となった裏ダボススキー場は真田町からお借りしました。駐車場は須坂市の井上財産区からお借りしました。女子更衣室は菅平観光からお借りしました。11月3日のイベント会場となった菅平牧場ふれあい広場は菅平牧場畜産農業協同組合からお借りしました。
 菅平高原観光協会、菅平高原旅館組合にも施設や備品や輸送でお世話になりました。森永乳業からは非常に多くの飲料を提供していただきました。セイコーエプソンからは大時計をお借りしました。
   
 この大会を軸に動き出したオリエンテーリング菅平高原シリーズですが、さらにすごい企画が飛び出しました。それが長野オリンピックの1週間前に行われる「真田町・菅平高原国際スキーオリエンテーリング大会」です。 菅平高原シリーズ第四弾になります。このイベントは国際オリエンテーリング連盟(IOF)のカテゴリA大会として開催されます。アジアでは初めての事です。この大会のために世界中から一流選手が集まります。世界ランキング上位の30名を一挙に招待する予定です。日本ではまだあまり馴染みのないスキーオリエンテーリングですが、その面白さ、スピード感はまた格別です。皆様にも是非選手として、または観戦者として、再び菅平高原にいらして下さるようお願い申し上げます。