大会ウラ話



1日目の計時は8秒ずれていた

 今回の大会は全員での時計合わせをせずに、個々に日本標準時
に合わせることになっていました。1日目のスタートは日本標準時
にちゃんと合わせていたのですが、ゴール側ではデマが流れて、
ウソの日本標準時にセットされてしまいました。このため全員の
所要時間が8秒遅くなっています。しかし、全員が一様に8秒遅く
なっているので、このまま確定としました。
 参加者の皆様、ごめんなさい。
 2日目はきちんとゴールも日本標準時に合わせました。


大会2日目の地図はすべて前日に刷った

 実はRMOサービスでに事前に印刷するはずだったのですが、直前
に病人が出て、2日目の地図の印刷が出来なくなりました。そこで
1日目競技が終わった後に地図を印刷。羽広荘で未明の2:00までか
かって印刷していました。

大会2日目のコントロールカードが出来上がったのが当日朝
 大会2日目はチェイシングスタート、つまり大会1日目の結果を
反映させたスタート時刻となりますので、コントロールカードの
作成は1日目競技の終了した後になります。
 ところが大会1日目のゴールの着順判定の解析に時間がかかり
大会2日目コントロールカードの出力が2日目の未明になってやっ
と出来るようになりました。さらにコントロールカード両端に色
を付け、連票となっているコントロールカードを1枚1枚切り離し
て、スタートリストと照合すると・・・アレレ! プリンタの不
調からか時々抜けているカードがあり、そのカードは手書き対応
しました。
 こうした間にも、一人睡眠に倒れ、二人倒れ、そして朝を迎え
てしまったのは2日目の大会ディレクターこと木村ひとり。結局コ
ンピュータの使い方に習熟していたのは木村しかいませんでした
から・・・
 コントロールカード完成から2時間後にはすでにカードは会場に
吊り下げられていました。


コントロールフラッグ設置

 1日目競技のフラッグ設置は私が前日行うつもりだったけど、前
日にテレインで準備をしていたら突然スコールがやってきてその
まま夕方になってしまいました。結局誘導テープを設置しただけ
にとどまりました。
 結局当日の朝手分けして設置しました。1日目のテレインは狭い
し1時間ほどで設置は終了です。
 1日目のテレインはリゾート公園の中なので行楽客も結構多く、
前日にフラッグを設置しても、当日の朝に盗難に遭っていないか
結局再度確認しなくてはなりません。それなら朝に設置しても同
じです。
 2日目も1日目のフラッグを使い廻ししましたので、朝の設置と
なりました。
 


1レーン対応の大会としては限界の処理量

 今回ゴールが1レーンで450名の参加者に対応しましたが、計算
センターも1ラインポッキリです。ゴール時刻の転記作業、パソコ
ンへの打ち込み作業を考えると、この人数は限界を少し越えてい
ます。速報が最大で1時間ほど遅れていました。
 2レーン作ると作業がめんどくさいし・・機材も無いし・・
 


携帯電話の導入

 私は今までに何回か大会を運営してますが、その度に携帯電話
があれば便利だろうにと思っていました。よくアマチュア無線を
使っている例がありますが、免許が無いと利用できないし、交信
も役員同士の連絡にしか利用できません。
 ところが携帯電話なら、日本全国からの問い合わせも取り次ぎ
無しのダイレクトでつながるし、居場所を捜すこともありません。
ケガ人が発生した時も会場本部から病院へ連絡したり、119通報も
出来ます。市中の買いだし役員から公衆電話通話が受けらます。

 大会の前に私は携帯電話を購入していました。大会会場は2日間
とも平地林の様な場所で伊那のNTTタワーからの電波状況も良好で
した。さて、携帯電話を実際に使ってみると・・・
 ・1日目会場で参加者からの問い合わせ1件
 ・1日目終了後、参加者からの忘れ物の問い合わせ1件
 ・1日目夜、参加者から2日目のスタート時刻の問い合わせ1件
 ・2日目終了間際、未帰還者捜索隊に持たせた。捜索隊から本部
  会場までの連絡に1回。捜索隊出発後、未帰還者が自力で会場
  へ帰還。捜索隊への帰還命令を携帯電話で伝えた。

 結果的には携帯電話が無くても大丈夫ですが、あっただけ便利
です。もっとも携帯電話がフル活用されるような運営はやりたく
ないし、そんな事態にならないようにするべきでしょう。
 


テレインでの激走写真売ります

 1日目のスタート直後の時間帯、私は持ち場の計算センターを
こっそりと抜け出し、43番コントロールへと向かいました。ここ
はHE、H21A1、H21A2で使用します。またこのコントロール周辺の
通行可能度は抜群です。ここにやって来るランナーの写真を撮る
のです。
 このために用意した機材は
  カメラNikon-FM + 85mmレンズ + ISO400-36枚撮フィルム5本
 ランナー一人一人の表情と動作を180枚撮りました。

 併設記念パーティが行われている間、私は市街地に降りて写真
のスピード仕上げを行っていました。写真が出来るまでの90分間
は翌日の役員全員の朝食の買いだしをして、風呂屋で一息してい
ました。
 出来上がった写真をナイトOLの交通整理をしながらミニアルバ
ムに移し換えます。

 大会2日目、会場で写真販売。1枚\100でセルフサービスの販売
です。なかなかOL中の写真など撮られる事は無く、またアップで
きれいに撮れていますので販売は好調。結局150枚分を売り上げま
した。フィルム、現像、プリント代金を考えると少し黒字になり
ました。またそれ以上に参加者へのサービスになったことと思い
ます。こういったサービスは多日間大会ならではでしょう。

 写真撮影していると違うクラスの人が来て、コントロール記号
を見て間違いに気付く人が結構いました。フラッグに近づいて来
る人の20%は間違った人でした。43番コントロールは周囲の通行可
能度もよく遠くからでもフラッグがよく見えます。また、隣接に
も同様のコブのコントロールがあるので、多くの人が吸い込まれ
たみたいです。
 


蜂に注意

 大会1日目の朝、コントロールフラッグの間近にジバチの巣が発
見され、急遽コントロールフラッグを数メートルずらしました。
 2日目のフラッグ設置時点では蜂に関する報告は何もありません
でした。でも夏の大会ですからねぇ・・・
 


コース距離

 参加者の全般的な意見として、コースは短めだが、暑さを考え
たら丁度良かったと言う感じでした。夏と言うことで故意に短め
のコースセットにしたという風に善意に解釈されて光栄です。
 本当は、テレインが狭くて、コース距離が取れないのです。し
かし、距離が短いコースでよしと判断したのは、夏の暑さと、2日
間大会としてのバランス、ナイトOもある事が背景にあるためです
 


給水所について

 当初給水所は割愛する予定でした。ところが大会が近づくにつ
れ、連日の猛暑が社会的に大きな問題となってきました。やはり
給水所は必要だろうという判断で、給水所を設置しました。大会
2日目は給水所に割ける人員も居ない事から、森の中のセルフサー
ビス給水としました。
 2日目の競技も終わって給水所を撤収に行くと・・・20リットル
ポリ容器4個いっぱいに入っていた水が残り僅かまで減っていまし
た。つまり水は不足しなかった。撤収の時には周囲に紙コップが
散乱していたそうですが、掃除して撤収しました。
 参加者から聞いた話としては、給水所の水はぬるかった。まぁ
いいじゃない。
 


青空会場

 2日間とも会場は屋外です。普通国内OL大会は小学校の体育館等
が使われますが、今回はそんなものは存在しません。だいたい海
外のOL大会に行くとほとんどが青空会場です。雨が降ったって、
OL自体がアウトドアスポーツなんだからしょうがないじゃない。
 雨の可能性ももちろん考えましたが、多少濡れたっていいじゃ
ない。だって真夏だから寒くはないでしょう。
 会場にはあずまや等があり、ここを本部とゴールに使用する事
で、一切のテント建設を無くしました。これは随分と運営が楽に
なります。


ナイトOLのチャンスポストで

 ナイトOLのクイズポストで出題者をしていたS君。次々とやって
くるランナーに次から次へとクイズを出していました。一人だけ、
やたら強力なヘッドランプをつけたランナーがやってきましたが
ヘッドランプがまぶしくて顔が見えません。
 「オレだ。オレだ。Hだ。」 どうも顔見知りのH君の様です。
 「まぶしすぎる。そのライト。」
 「いやぁ、トンネル堀りのプロが使っているヤツだからなぁ。」

 ホンコンの人もクイズにやってきます。英語でのクイズが難しい
ので、彼らにはルービックキューブをやってもらうことにしました。
 「Yellow! One side only」
 「Oh!」
 だいたい頭をかかえてしまった様です。