Orienteering

ここではオリエンテーリングを言葉で説明されてもよくわからないと思うので,写真入りで紹介したいと思います。写真をクリックすると拡大されたものが表示されます。

はじめに

オリエンテーリングといえば,小学校か中学校の時に経験した,山の中をグループでおしゃべりしながら歩いて回るものと考える人が多いと思います。オリエンテーリングにはいろいろな楽しみ方があり,グループで行うときもあります。しかし基本的には,個人で速さを競うスポーツです。速さの中には体力的な部分の他に,地図を読み,判断する要素も含まれています。

競技の流れ

ここからは競技の流れを紹介したいと思います。オリエンテーリングは地図・コンパス・コントロールカードを使って行います。

農学部の地図

左は農学部内の地図です。地図には△と○と◎が書かれていて,赤線でつながっています。△はスタート地点,○はコントロール(ポストの置いてある地点),◎がゴール地点です。

スタートから順番通りにコントロールを回ります。この場合はスタート→ 1 番コントロール→ 2 番コントロール→ 3 番コントロール→ゴールの順に回ります。

コンパスたち

右の図はコンパスたちです。いろいろなコンパスがあります。どのコンパスでも常に北を指します。マップにも北の方向が記されているのでこれをもとに現在地を把握したり,道の分岐でどちらに行くかなどを決めたりします。

ちなみに上の列の真ん中や右下のコンパスを持っている人はオリエンテーリングに対してかなりのやる気を持っていると思ってよいでしょう。いわゆるティアです。

ルート

さてスタートから 1 番コントロールへのルートを決めるわけですが,何通りかのルートが考えられると思います。行き方は自由です。途中どのようなルートをとっても構いません。

1 番コントロールは道の分岐にあります。コントロールは丸の中心にあります。昔,自分は「コントロールは丸の範囲内のどこかにあるから自分で適当に探すもの」だと勘違いしていました。

(ちなみに左の図の場合,丸の中に道の分岐が二つあります。競技者が混乱しないようにどちらの分岐にコントロールがあるのか示しておく必要があります。)

1番ポスト発見

考えたルート通り進んでいって,コントロールの位置に着くと,右の図のようなポストを発見できます。

ルート通り進めば問題ないのですが,適当にやっているとコントロールにたどり着けないどころか,現在地までわからなくなってしまいます。

ccにパンチ

コントロールに着いたら,コントロールカードにパンチを押します。 1 番コントロールなら 1 のところにパンチを押します。

パンチを押す前に,自分の探していたコントロールかどうかポスト番号を確認します。大会ではいろいろなコースがあり,すぐそばに他のコントロールが置いてあったりするからです。間違ったコントロールをパンチしてそのままゴールすると失格になってしまいます。(左の図では 3 にパンチを押しています。ポスト番号は 435 です。)

パンチの後は 2 番のコントロールに向かいます。 2 番コントロールは「 t 」の街灯についています。

人工特徴物

2 番コントロールに無事着いてパンチも完了としましょう。次に 3 番コントロールに向かいます。 3 番コントロールは「×」の人工特徴物についています。右の図は人工特徴物の例です。山の中では石碑や地蔵だったりします。

3 番の後はゴールに向かうだけです。ゴールに着いたら,コースを正しく回ったかどうかを調べるためにコントロールカードをチェックしてもらいます。すべてのコントロールを正しく回ってきて,一番タイムの速い人が優勝となります。

日光所野

ここで少し話が変わりますが,農学部の地図には等高線が書いてありません。普通,山の地図には等高線が書かれています。これによって地形という要素が加わって,オリエンテーリングをさらにおもしろくしているといってもよいでしょう。

左の図は等高線ありの地図「日光所野」の一部です。 5 から 6 のコントロールにどうやって行きますか?

おわりに

オリエンテーリングでは体力の他に,地図を読む力やプランニング能力(ルートを速く考える能力や,どこを通ったら一番速いか,迷いにくいかなどを判断する能力)が必要になってきます。地図に記された細かい情報(植生,岩,穴,崖など)をいかに利用するかが勝敗のポイントと言えるでしょう。

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